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「しんかい2000」が「ふね遺産」に認定されました

2021年 09月 10日公開

有人潜水調査船「しんかい2000」が「ふね遺産第33号(現存船第12号)」に認定されました。

「ふね遺産」とは、歴史的で学術的・技術的に価値のある船舟類およびその関連設備などを、社会に周知し、文化的遺産として次世代に伝えるため、公益社団法人日本船舶海洋工学会が認定しているものです。

有人潜水調査船「しんかい2000」は、日本初の本格的な潜水調査船で、深度2,000mまで潜航することができました。1981年の完成後、1982年1月から2002年11月までの20年以上にわたって、1,411回の潜航を行い、数々の研究成果をもたらすと共に、日本の深海研究の飛躍的な発展に貢献しました。

また、本船によって培われた技術や運用ノウハウは、その後に続く有人潜水調査船「しんかい6500」などの深海探査技術の開発に活かされました。チタン合金製の耐圧容器、日本初のシンタクティックフォーム浮力材、大容量の均圧型酸化銀亜鉛電池、インバーター制御による電動機など、当時の技術の粋が集約されました。

現在は、新江ノ島水族館(神奈川県藤沢市)で常設展示されており、多くの来館者に深海調査の歴史を紹介しています。

新江ノ島水族館での「しんかい2000」公開整備の様子

【参考リンク】