![](/j/kids/press_release/20101005/img/maru.jpg)
2010年10月5日発表
地球深部探査船「ちきゅう」の研究航海の結果お知らせ!
(沖縄熱水噴出孔のまわり 2010年9月1日-10月4日)
地球深部探査船「ちきゅう」の研究航海の結果のお知らせです!今回の研究航海が行われたのは、
その結果、熱水噴出孔のまわりの5地点計23ヶ所で、海底下10〜150mを掘り進み、コアをとることに成功しました!そして、このあたりの海底下は、熱水が
研究が、さらに大きく前進します!
![どんなことをしたの?](img/q_and_a_01.jpg)
![熱水噴出孔のまわりのコアをとったり、掘った孔(あな)にケーシングパイプを入れました。](img/q_and_a_02.jpg)
「ちきゅう」が掘ったのは、沖縄トラフにある伊平屋北フィールドの熱水噴出孔のまわり(図1)。
![研究航海を行った海域](img/fig1.jpg)
図1:研究航海を行った海域 左図★が掘った地点
その熱水噴出孔のまわりを掘り進めることは、極めて難題です。なぜなら、掘った孔からは300℃の熱水がふき出し、掘り進める相手は熱くてかたい、鉱物もまざった海底。それも、水深885〜1,130mという深い海の底での作業。これまでに成功した例は、海外でもありません。
しかし、そこを調べれば、大きな手がかりをつかめるはず。それを目指して、世界から集まった25人の研究者たちは、「ちきゅう」、「ちきゅう」を動かす人々、実験をサポートする人々、陸上から支える人々と一丸となってその難題に
その結果、5地点計23カ所で、海底を10〜150m掘りコアをとることに成功したのです(図2 写真1)!また、そのうちの3つの孔には、ケーシングパイプという太いパイプを入れて、孔がくずれないようにしました。これは、今後行う化学・
![コアをとったところ](img/fig2.jpg)
図2:コアをとったところ
![コア](img/pic1.jpg)
写真1:コア
![どんなことがわかったの?](img/q_and_a_03.jpg)
![海底下は、熱水が大規模に充満していました!](img/q_and_a_04.jpg)
沖縄の海底下の
![沖縄の海底下がつくられたしくみ](img/fig3.jpg)
図3:沖縄の海底下がつくられたしくみ
また、堆積物の中の熱水は、上の方は
その熱水が充満している場所は、あつさ100m、半径10kmと考えられ、世界最大の
一方、コアの中には、様々な鉱物が観察されました(写真2)。その鉱物も、熱水による化学反応でつくられたと予測されます。
![今回とったコアの一部](img/pic2.jpg)
写真2:今回とったコアの一部
これらをくわしく
![これからはどうするの?](img/q_and_a_05.jpg)
![今回のデータをくわしく解析し、さらには生命誕生の謎(なぞ)を解き明かすことを目指します](img/q_and_a_06.jpg)
研究者は今回とれたデータやコアの
解説:熱水鉱床
海底にしみこんだ海水はマグマの熱によって熱水となり、堆積物中の