本プロジェクトは国立研究開発法人科学技術振興機構(理事長 橋本 和仁)が進める経済安全保障重要技術育成プログラム「無人機技術を用いた効率的かつ機動的な自律型無人探査機(AUV)による海洋観測・調査システムの構築」(プログラム・ディレクター 高木 健(東京大学大学院新領域創成科学研究科 教授)における研究開発課題「海空無人機による海洋観測・監視・調査システムの構築」として2024年4月より開始しました。
本プロジェクトは、目標海域へ迅速にアクセスし、広範囲を効率的かつ安全に調査・監視できる、無人化・省人化されたシステムの構築を目指しています。
我が国は広く海上に展開する諸島で構成されており、海洋に係る諸産業での活用や権益保護、また海洋からの自然災害への対応等が重要となります。そのためには、我が国の広大な排他的経済水域(以下、「EEZ」という。)等の海域の情報を、効果的かつ安全に取得する技術が必要となっています。
一方で、従来の海洋調査手法である、船舶によるAUVの運搬、観測・監視・調査には時間的な制限があり、また有人運用が前提であるため、危険な海域での調査観測は困難となっています。航空機等によるAUVの運搬や、無人運用の技術開発は、国内外で取り組まれていますが、総合的な運用として、機動的かつ自動化された海洋観測の実現には至っていません。
そこで、本研究開発では、