3Dデジタルモデル
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石碑の形状、表面の凹凸、文字の残り方などを確認できます。クリックして3Dモデルを読み込み、回転・拡大縮小を行いながら任意の角度から観察してください。
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琴平神社社殿入り口の玉垣に彫られた碑
9本の玉垣に安政南海地震の被害が記録される
石碑の形状、表面の凹凸、文字の残り方などを確認できます。クリックして3Dモデルを読み込み、回転・拡大縮小を行いながら任意の角度から観察してください。
「安政五戊午歳 三月吉辰」 「嘉永の初風雨序を失ふ事打續たりしか 同七甲寅年十一月四日巳刻地震せしか共 させる大震にもあらさるに潮狂ひて漁の妨と成 ぬるを海人等何のこゝろなく翌五日に至る」 「天晴雲なきに申の上刻大震して地裂山崩 内にしては棟にしかれ外にしてハ石にうたれ所に 頼てハ回祿起りて人家寳藏まて烏有となる をしむへし寳財名器一時に灰となりしことを」 「親を尋ね子を求る聲山野にミち〱て三峡 の悲猿を聞よりも猶はらわたをたてり酉の下 刻に至り坤の方より海潚うつまき来り其勢に 当れる所いかなる柱礎と云共たまりえす忽」 「平砂となり田園は沈没して黿鼉の栖と なる嗚呼恐へし天地も数ありてや此歳 寳永の変より一百四十八年に當れり 諸國にもかゝる震災ありとて十二月に」 「安政と目出度改元あらせらる 其後三四年の間日夜の震数を」 「しらされとも海潮の氾濫はふたゝひ なかりき此変に當て甲は燼と」 「成り乙は魚と成へきを此御神の 恩頼を得て免るゝ事を報し」 「奉らむと此玉垣をものし 且此よしを鏤て後世覚悟の」 「一助共なさはやとの人々の志願を需に 應して七十五老漁橘重得謹記」
この玉垣碑は、嘉永7年(1854)の地震と津波の被害を記録し、後世への戒めを伝えるものである。碑文によれば、11月4日には大きくはない地震があったものの潮の異変が生じていたが、人々はそれを深く警戒しなかった。翌5日、晴天のもとで大地震が発生し、地割れや山崩れ、家屋の倒壊、火災が起こり、さらに夜には南西方から津波が渦巻くように襲来して、家々や田畑を押し流した。碑は、この年が宝永4年(1707)の災害から148年目に当たることにも触れつつ、神の加護によって命を得たことに感謝して玉垣を奉納し、その出来事を刻んで後世の覚悟の助けとしようとしたものである。