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日本学術振興会事業・ひらめき☆ときめきサイエンス

石碑にかくされた自然災害の記録を発見して将来にそなえよう!

ひらめき☆ときめきサイエンスとは、大学や研究機関で「科研費」(KAKENHI)により行われている最先端の研究成果に、小学5・6年生、中学生、高校生の皆さんが、直に見る、聞く、触れることで、科学のおもしろさを感じてもらうプログラムです。今回は、南海地震をはじめとしたさまざまな災害の記録が刻まれる土佐清水市の石碑を対象として、3次元デジタルモデルやデジタル拓本などの最先端の技術を用いて、地震や水害の恐ろしさを学び、未来へ伝えようという企画を実施します。土佐清水市では、過去に何度も南海トラフ地震の津波被害を受けており、石碑(自然災害伝承碑)はその被害を伝える役割を果たしてきました。地震や考古学の研究をしているハカセと一緒に楽しく学びませんか?

【こんな体験学習がまっています】

☆前回の体験の様子はこちらからご覧いただけます。

【概要】
日程:
2025年7月13日(日)9:30~15:30
開催場所:
竜串ビジターセンター「うみのわ」
https://tosashimizu-geo.jp/uminowa
受講対象:
小学校5・6年生・中学生 ※保護者の同伴可能
募集人数:
15名(先着順)
参加費:
無料(弁当付き)
主催:
国立研究開発法人海洋研究開発機構
協力:
(一社)土佐清水ジオパーク推進協議会
PDF
参加申し込みはこちらをクリック

【 申し込み締切:6月 30日(月)】


複数枚の写真から作成した石碑の3Dモデル(土佐清水市の三崎十字橋碑)

【スケジュール】

9:00~ 受付(集合場所:竜串ビジターセンター・うみのわ入口)
9:30~ 開会式(挨拶、オリエンテーション)
9:35~ スケジュールの紹介・自然災害伝承碑の説明
10:00~ 野外で自然災害伝承碑の見学と実習(マイクロバスなどで移動)
・実習内容:3Dモデル用のデータ取得、ひかり拓本製作、地形の確認など
・見学する石碑:三崎十字橋碑など
12:15~ 昼食・休憩(うみのわ)
13:15~ 室内での実習とミニ授業
・地形と自然災害の関係をズバリ解説
・パソコンを使った3Dモデルの作製
・オリジナルの自然災害碑の作製
15:25~ 終了式(未来ハカセ号授与、アンケート記入)
15:30~ 解散

※雨天決行:雨天時は実習の一部を室内で実施します。

【持ち物】
筆記用具、水筒(昼食時にお弁当とお茶はご用意します)、野外での散策可能な服装と靴

【申し込み方法】
ページ一番上の「参加申し込みはこちら」をクリックして必要な情報をご記入ください。
(2025年6月30日締め切り)。本プログラムは先着順にて受付を行います。

【講師紹介】
Takigawa
☆谷川亘:海洋研究開発機構・主任研究員☆
本イベントは土佐清水市では2020年に開催して以来2度目になります。前回と比較して内容をパワーアップして戻ってきました!前回実践したフォトグラメトリ―に加え、一般的な拓本、ひかり拓本の実習など様々な体験が目白押し。明るく楽しくでも真剣にをモットーに新たな視点で自然災害を学びましょう!
Takigawa
☆鈴木比奈子:専修大学文学部・助教☆
みなさん、石碑はごつごつしてて、読めないし、なんだかよくわからないものだと思っていませんか?・・・・私もそう思っていました。ところが、今の科学技術を駆使すると過去の自然災害を知ることができるデータになるのです。そのためには地域の地形=でこぼこを知るともっとわかるようになります。昔の人が、今の私たちに残してくれた石碑を使って、みんなで将来の災害について一緒に考えてみませんか?
Takigawa
☆山本 哲也:黒潮町教育委員会・黒潮町文化財保護審議会委員☆
拓本は物の形を紙に写し変えて伝達する保存方法のひとつとして発展してきました。釣り上げた魚を写す魚拓から書道の手本となる王羲之の蘭亭序など身近なところで拓本の世界は広がっています。私も文化財保護の仕事に携わるなかで、石造物、土器や瓦類、古鏡や銅鐸などの青銅器の拓本づくりにかかわったことがあります。拓本づくりを行うなかで、物に対する観察力や探究心が自然と養われることがわかります。きっと物と心のなかで何度も対話をしていた影響があったかもしれません。不思議な拓本の世界、皆さまも少しのぞいてみませんか。

お問い合わせ(海洋研究開発機構 高知コア研究所 管理課)
TEL:088-864-6705
FAX:088-878-2192
メール:kochicore@jamstec.go.jp

本プログラムは、JSPS 科研費 JP25HT0066 の助成を受けたものです。

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