7月第3週・週報 |
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潜航日の朝は早いものです。 研究チームも6時過ぎには起き出すのですが、しんかいチームはもっと早くから作業を始めています。7月14日は直前まで広域の地形調査をしていたため、船の後部からケーブルにつけて流していた磁力計の回収作業も朝食前から一等航海士・鮫島さんの作業指揮のもと、乗組員のみなさんで行っていただきました。 | 磁力計の揚収作業
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朝食を摂って9時過ぎに潜航研究者は格納庫の横にある潜水船事務室へ向かいます。 格納庫の壁には潜航番号、パイロット名、潜航目的…等を記入したホワイトボードがあり、記録をかねてその前で記念撮影をします。 |
 ホワイトボードの前で |
しんかい6500には、格納庫から引き出される前に乗り込みます。
潜水船事務室の近くの階段を上り、 しんかい6500に掛けられたタラップを通って 上面のハッチからはしごを下りて艇内へ入ります。 クッション敷きの船内は思ったより広いものですが、
足下近くに斜め下を見るように観察用の覗き窓があります。 | 窓から覗くと、こんな感じ。
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準備が整うと、しんかいは後部甲板へと引き出されてゆき、とても太いロープでつり下げられて海面へと下ろされます。
吊り下げていた金具を外すためには人の手が必要なので、 予め海上に待機していた作業艇からスイマーが飛び込み、 しんかいの上面に乗り移って外します。 波の荒い日には見ている方が心配になるくらいですが
安全第一で作業が行われています。 すべての金具が外されて自由になったしんかいは潜航を開始します。 |  金具を外すスイマー
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しんかいと船上は音波を使った通信機と映像の伝送装置で結ばれています。
研究チームのメンバーのうち2名の当番と手が空いている者が 潜航中は指令室に集まり、10秒に1枚ずつ送られてくる画像を見て 交信内容と併せて記録を取ります。 | 総合指令室で画面を見ながら記録を取る研究チーム。 画面左手で立っているのが今井司令。 |
制限時間いっぱいまで海底で観察をした後、海底を離れます。浮上したしんかいへは作業艇と母船が近づき、
再びスイマーの手で金具を取り付け、引き揚げます。 <続く?> |  母船からのロープを取り付けたスイマーは、 しんかいの上面に上がったまま、母船と近づくのを待つ。 |