8月12日
10時00分 出港 PAPEETE港 Cruise Ship岸壁(現地時間:日本時間-19時間)
あいにくの曇り空で、海には白波が混じっていましたが、それほど時化てはいませんでした。
出港後にはザトウクジラを2頭発見。雄大なブリーチング(潮吹き)を間近に見ることが出来ました。
20時00分
調査海域着
海域到着後、前回設置のOBS(FP1)の回収を試みるも重りを切り離す信号に対する応答なし。 時間の制限もあり、新たに一基を設置し、次の設置地点(S2)に向けて航走。設置地点(S2)にて一基を設置し、
現在(FP2)の回収に向け航行中。
設置した広帯域地震計(OBS)
12日夕方より南方からのウネリが徐々に大きくなり始め、14日には4〜5mの大きさのものもみられるようになり、船体の動揺も大きくなってきました。
14日の夜中には気温も20℃を下回るようになってきました。 OBSの設置・回収は、設置のみ予定通りで、回収はできていません。 この先、ウネリの発生源である低気圧のある方に向かう予定であり、天候次
第でどうなるかわからないといった状況です。 15日20時現在、次の設置点に向かうコースが偶然にもウネリの来る方向であるため比較的横揺れは少なくなっていますが時折前につんのめるような縦揺れが来ています。
悪化してきた海況

本船はひしめき合う低気圧・高気圧のちょうど間付近にいるため、風向が南から北、北から南へとめまぐるしく変化し、瞬間最大風速は毎秒20mにも達しています。ウネリ同士が向かい合って来るため、多少は打ち消しあっているものの、2方向から来るウネリと風向が異なるために常に船がゴロゴロと揺れています。
16日10時50分にはOBS(FP6)に到着、キャリブレーションを実施した後、リリースコマンドを送信しました。しかし、海況も悪いために回収作業は昼過ぎに打ち切ることになり、次のピストンコアを実施するポイントへと向けました。
ピストンコア実施予定点は、場所にもよりますが3〜4日かけて移動します。しかし海況が悪いために直接は向けられず、現在は一旦コースを090°として、天候の回復を待ちながら徐々に近づいている状態です。