私たちは、海の中を可視化するプロジェクトに取り組んでいます 本プロジェクトは、内閣府が主導する経済安全保障重要技術育成プログラム(通称K program)の一環として2024年2月に開始され、海面から海底までの鉛直断面を先端センシング技術で常時観測する新たな海洋可視化システムの構築を目指しています。
海中では光や電波がすぐに弱まってしまうため、衛星を使って海の内部を観測することはできません。そのため、これまでは調査船による観測が中心でしたが、船が航行できる範囲や時期には限りがあり、得られるデータも十分とはいえません。さらに、より細かく観測しようとすると、多くの人手や費用が必要となり、運用面で大きな負担が生じるという課題があります。
これらの課題を解決するため、本プロジェクトでは遠距離まで伝わる海中音に着目し、光ファイバハイドロフォンによる常時観測と音源自動識別技術の開発を進めています。また、洋上航走体や漁船を活用した高時空間分解能の海況観測と最先端マルチモデルを組み合わせ、海況と海中を移動する物体をリアルタイムで把握する統合システム「海洋音響・海況観測解析システム」Acoustic and Oceanographic Data Acquisition and analysis System(AODAS:アオダス)(仮称)の構築に取り組んでいます。