平成24年4月7日、仙台市情報・産業プラザ多目的ホールで100名程が集まり、 東北大学・独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)合同シンポジウム「東日本大震災から1年~何を学び、ど う活かすか~」が開催されました。
本シンポジウムは3部構成で、第1部は「東日本大震災に対する取り組み」、第2部は「東北地方太平洋沖地震と東日本大震災 分かったこと・今後の課題」、第3部は「地震・津 波被害に強い社会への復興に向けて」と題した対談でした。
東北大学では、7つの復興対策プロジェクトを立ち上げており、その中の1つとして東北マリンサイエンス拠点形成事業(TEAMS)が位置付けられています。TEAMSの紹介は、第2部のセッションⅢ「 東北の豊かな海をとりもどせ」で行われました。
セッションⅢでは、まず、東北大学大学院農学研究科・複合生態フィールドセンターの木島教授から、東北マリンサイエンス拠点形成事業の概要についての報告がありました。
次に同じく東北大学大学院農学研究科・資源生物科学専攻の吾妻教授から津波と地盤沈下で、ウニとアワビ漁業を支えるコンブ目褐藻アラメ藻場とウニ・アワビの幼生が着定・変 態する紅藻無節サンゴモ群落の現状が報告されました。
3番目にはJAMSTEC海洋・極限環境生物圏領域海洋生物多様性研究プログラムの藤倉チームリーダーから、有人潜水調査船「しんかい6500」による地震後の深海生態系、深 海潜水調査船支援母船「よこすか」と海洋地球研究船「みらい」による浅海生態系、海水の化学成分や微生物相の変化を調査した結果が報告されました。
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