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日本学術振興会事業・ひらめき☆ときめきサイエンス

3Dデジタル技術で地震津波碑に刻まれた記録を読み解き、将来の災害に備えよう!

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ひらめき☆ときめきサイエンスとは、大学や研究機関で「科研費」(KAKENHI)により行われている最先端の研究成果に、小学5・6年生、中学生、高校生の皆さんが、直に見る、聞く、触れることで、科学のおもしろさを感じてもらうプログラムです。
今回は、南海地震の記録が刻まれる須崎市の石碑を対象として、3次元デジタルモデルやデジタル拓本などの最先端の技術を用いて、地震や津波の恐ろしさを学び、未来へ伝えようという企画を実施します。須崎市では、過去に何度も南海トラフ地震の津波被害を受けており、石碑(地震津波碑)はその被害を伝える役割を果たしてきました。海や地震や考古学の研究をしているハカセと一緒に楽しく学びませんか?イベントには、あのキャラも登場するかも!?(須崎市では2回目の開催となります)

【こんな体験学習です】

☆前回の様子はこちらからごらん頂けます。

参加申し込みはこちらをクリック

締め切り延長

【概要】

日程:10月14日(土)9:30~15:30(9:00受付開始)
開催場所:須崎市立市民文化会館・中会議室
http://www.cciweb.or.jp/susaki/bunka/index.html
受講対象:小学校5・6年生、中学生、高校生 ※保護者の同伴可能
募集人数:18名(先着順)
参加費:無料(弁当と飲料付き)
主催:国立研究開発法人 海洋研究開発機構 高知コア研究所

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【スケジュール】

9:00~ 9:30 受付(集合場所:須崎市立市民文化会館)
9:30~ 9:40 開会式(挨拶、科研費の説明)
9:40~10:05 講義①高知県で過去に発生した自然災害
10:05~10:20 講義②「ひかり拓本」の説明
10:20~12:00 実習①石碑の見学(マイクロバスで移動:新町津波之碑⇒原町地蔵堂地震碑⇒須崎寶永津浪溺死之塚⇒須崎大善寺地蔵尊台座碑)、
3Dモデル作成用データの取得(原町地蔵堂地震碑)、「ひかり拓本」の実践
12:00~13:00 昼食、休憩(須崎市立市民文化会館)
13:00~13:40 実習②3Dモデルとミニチュア制作の実習、3Dデジタル技術の活用事例紹介、作成した「ひかり拓本」の確認
(パソコンでデジタルモデルを作成・デジタル技術を活用した学習体験)
13:40~13:50 休憩
13:50~14:30 実習③拓本を体験しよう
14:30~15:00 実習④オリジナルの自然災害碑の制作(グループディスカッション)
15:10~15:20 オリジナル自然災害碑の発表会
15:20~15:30 修了式(未来博士号『デジタル石碑博士』授与、アンケート記入)、終了・解散

雨天決行:雨天時は実習①の一部の作業を室内で実施します。

【持ち物】
筆記用具、水筒(昼食時に弁当とお茶はご用意します)、野外での散策可能な服装と靴

【申し込み方法】
ページ一番上の「参加申込はこちら」をクリックして必要な情報をご記入ください。

【講師紹介】
Tanikawa
谷川 亘:海洋研究開発機構 高知コア研究所・主任研究員
大きな石で作られた自然災害碑は過去の地震災害の貴重な情報が記録されていますが、あまり知られていません。最新デジタル技術を通して、災害碑を皆さんの力でぜひ守っていきませんか?
(地震津波碑デジタルアーカイブHP:http://www.jamstec.go.jp/res/ress/tanikawa/
Uesugi
上椙 英之:奈良文化財研究所 埋蔵文化財センター・研究員
文字が刻まれた石碑を見つけたけど彫ってある字は読みにくい。そんな経験はありませんか?ライトで光をあてて文字の影を作ると少し読めるようになるのですが、それでも文字がたくさんあると大変です。そんなときに役立つ、影だけをカメラで撮影できるソフト「ひかり拓本」を開発しました。このソフトを使って、見つけた石碑の文字を撮影してみましょう。
(ひかり拓本データベース:https://takuhon.lab.irides.tohoku.ac.jp/
Yamamoto
山本 哲也:黒潮町教育委員会・黒潮町文化財保護審議会委員
拓本は物の形を紙に写し変えて伝達する保存方法のひとつとして発展してきました。釣り上げた魚を写す魚拓から書道の手本となる王羲之の蘭亭序など身近なところで拓本の世界は広がっています。私も文化財保護の仕事に携わるなかで、石造物、土器や瓦類、古鏡や銅鐸などの青銅器の拓本づくりにかかわったことがあります。拓本づくりを行うなかで、物に対する観察力や探究心が自然と養われることがわかります。きっと物と心のなかで何度も対話をしていた影響があったかもしれません。不思議な拓本の世界、皆さまも少しのぞいてみませんか。

《注意事項》
雨天決行(プログラムの一部を変更します)、ただし大雨・暴風・波浪警報等が発表されたときは中止します。

お問い合わせ(海洋研究開発機構 高知コア研究所 管理課)
TEL:088-864-6705
FAX:088-878-2192
メール:kochicore@jamstec.go.jp
問い合わせ:088-864-6705・海洋研究開発機構 高知コア研究所 代表

本プログラムは、JSPS 科研費 JP23HT0086 の助成を受けたものです。

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