第1試合
第2試合
第3試合
すべらない砂甲子園がとうとう開幕した。
今回の試合は、日本の地質学発祥の地にある佐川地質館で行われました。
3日目は大激戦の荒れ模様でした。
優勝候補とも目された「砂金混じりの砂鉄を磁化したもの」のまさかの一回戦敗退、ですが狙い通りなのかトルクが終盤まさかの回復を見せ、意地を見せてくれました。
千里浜の砂と武州・荒川扇状地の砂の対決では、表面積が大きい方が有利かという予想を裏切り、武州・荒川扇状地の砂が勝利。
第3試合は決着トルクが8ニュートンを超え、これまでの大会中最大の激戦となりました。
ここまでの試合を見て分かったことは、勝敗はやってみるまでわからないということです。佐川地質館の二枚貝の砂もエントリーしていますが、果たしてどこまで勝ち進んでくれるでしょうか?どの砂が優勝するのか、今後も試合結果が気になります。
試合前、対戦相手の砂の名前が強そうで戦々恐々としていました。厳しい戦いにはなりましたが、なんとか勝つことができて糸魚川ジオパークの関係者一同、大喜びしています。国石として次の試合も健闘してくれることを祈っています。
千里浜なぎさドライブウェイは、応募者が若かりし頃、友人たちとドライブで訪れました。海の彼方に沈んでゆく真っ赤な夕陽がとても美しかったことを、鮮やかに思い出しました。もう戻れない懐かしい過去を、思いがけずふり返らせていただいた千里浜の砂様、そして七尾高等学校千里浜班の皆様に、心から感謝申し上げます。こちらにお越しの際は、全国有数の暑いまち熊谷の荒川扇状地、そして(余裕があれば)当センターにもぜひお立ち寄りください、大歓迎いたします。皆様の今後のますますのご活躍を心から祈念しております。
対戦相手に恵まれ、とても素晴らしい試合ができました!
優勝候補とまで期待していただきながら、ふがいない結果で申し訳ありません。 相手が悪かったですね。 ヒスイ輝石は岡山県若桜で採集したものをハンマーで割ろうとした時に、全く割れない! 「異常な粘り強い硬さ」から、モース硬度での硬さ以上のものがあることを経験していますので、しょせん磁鉄鉱ではいくら磁化しても勝てなかったと思います。 磁化の効果がどの程度あったのか? 部員の1人がこの点に興味を持ち、試合で用いられた試験装置に似たものを自作して(加重は全然足りていないようですが)、磁化したものと消磁したものの比較実験を始めましたが、コロナで部活動ができなくなり保留中です。 転んでもただでは起きないその根性は素晴らしいと、顧問は褒めております。 なお、X線で金Auが検出されなかったとのご報告でしたが、お送りしました30gの砂鉄の中には、パンニング皿の上で目視で100粒以上の砂金を確認しておりました。 粒子の数でいうと砂鉄の約500分の1(0.2%)はあったはずで、それが検出されなかった原因を部員と議論しました。 ひとつに砂金の密度は磁鉄鉱の3倍以上大きいことから、砂鉄を広げた状態でX線の反射(散乱?)をみると、重たい砂金は砂鉄の下に潜り込んで見えていなかったかもしれない説です。 もうひとつ考えたのは、磁鉄鉱の形状が立体的であるのに対して、砂金は一様に平べったい形状をしているため、質量比でいうと0.01%も存在していなかったかもしれないという説です。 これですとX線を透過させる形で当てても検出限界下であったかもしれません。(確率的断面積比は質量比よりもさらに低くなりますから。) ただ、どちらにしても軟らかい砂金による接着効果は、粒子数500分の1以下では期待できなかったであろうと反省しました。
「石川といえば千里浜」という思いから、千里浜の砂を出させていただきましたが、残念ながら武州・荒川扇状地の砂に負けてしまいました。勝って知名度を上げようと企んでいたのですが、悔しい思いでいっぱいです。僕と同じで砂も滑ってしまい、千里浜の砂に申し訳ない気持ちです。全国の皆さん、石川県に来た時にはぜひ千里浜に来てください!滑らず浜をドライブできます!!
まさかの初戦敗退!粘土鉱物が少ないので勝てるんじゃないかと期待していましたが、万成石には負けました!!敗因が知りたいです!勝ち負けよりも、かなりいい試合で和泉層群の粘り強さを全国にアピールできたのではないかと思います!ありがとうございました!
レビュー[佐川町立佐川地質館の森浩嗣さん]
すべらない砂甲子園がとうとう開幕した。
今回の試合は、日本の地質学発祥の地にある佐川地質館で行われました。
3日目は大激戦の荒れ模様でした。
優勝候補とも目された「砂金混じりの砂鉄を磁化したもの」のまさかの一回戦敗退、ですが狙い通りなのかトルクが終盤まさかの回復を見せ、意地を見せてくれました。
千里浜の砂と武州・荒川扇状地の砂の対決では、表面積が大きい方が有利かという予想を裏切り、武州・荒川扇状地の砂が勝利。
第3試合は決着トルクが8ニュートンを超え、これまでの大会中最大の激戦となりました。
ここまでの試合を見て分かったことは、勝敗はやってみるまでわからないということです。佐川地質館の二枚貝の砂もエントリーしていますが、果たしてどこまで勝ち進んでくれるでしょうか?どの砂が優勝するのか、今後も試合結果が気になります。
勝者コメント
第1試合
[ヒスイ輝石岩:新潟県]
試合前、対戦相手の砂の名前が強そうで戦々恐々としていました。厳しい戦いにはなりましたが、なんとか勝つことができて糸魚川ジオパークの関係者一同、大喜びしています。国石として次の試合も健闘してくれることを祈っています。
第2試合
[武州・荒川扇状地の砂:埼玉県]
千里浜なぎさドライブウェイは、応募者が若かりし頃、友人たちとドライブで訪れました。海の彼方に沈んでゆく真っ赤な夕陽がとても美しかったことを、鮮やかに思い出しました。もう戻れない懐かしい過去を、思いがけずふり返らせていただいた千里浜の砂様、そして七尾高等学校千里浜班の皆様に、心から感謝申し上げます。こちらにお越しの際は、全国有数の暑いまち熊谷の荒川扇状地、そして(余裕があれば)当センターにもぜひお立ち寄りください、大歓迎いたします。皆様の今後のますますのご活躍を心から祈念しております。
第3試合
[万成石:岡山県]
対戦相手に恵まれ、とても素晴らしい試合ができました!
敗者コメント
第1試合
[砂金採集時に大量に採れる砂金混じりの砂鉄を磁化したもの:兵庫県]
優勝候補とまで期待していただきながら、ふがいない結果で申し訳ありません。
相手が悪かったですね。
ヒスイ輝石は岡山県若桜で採集したものをハンマーで割ろうとした時に、全く割れない!
「異常な粘り強い硬さ」から、モース硬度での硬さ以上のものがあることを経験していますので、しょせん磁鉄鉱ではいくら磁化しても勝てなかったと思います。
磁化の効果がどの程度あったのか?
部員の1人がこの点に興味を持ち、試合で用いられた試験装置に似たものを自作して(加重は全然足りていないようですが)、磁化したものと消磁したものの比較実験を始めましたが、コロナで部活動ができなくなり保留中です。
転んでもただでは起きないその根性は素晴らしいと、顧問は褒めております。
なお、X線で金Auが検出されなかったとのご報告でしたが、お送りしました30gの砂鉄の中には、パンニング皿の上で目視で100粒以上の砂金を確認しておりました。
粒子の数でいうと砂鉄の約500分の1(0.2%)はあったはずで、それが検出されなかった原因を部員と議論しました。
ひとつに砂金の密度は磁鉄鉱の3倍以上大きいことから、砂鉄を広げた状態でX線の反射(散乱?)をみると、重たい砂金は砂鉄の下に潜り込んで見えていなかったかもしれない説です。
もうひとつ考えたのは、磁鉄鉱の形状が立体的であるのに対して、砂金は一様に平べったい形状をしているため、質量比でいうと0.01%も存在していなかったかもしれないという説です。
これですとX線を透過させる形で当てても検出限界下であったかもしれません。(確率的断面積比は質量比よりもさらに低くなりますから。)
ただ、どちらにしても軟らかい砂金による接着効果は、粒子数500分の1以下では期待できなかったであろうと反省しました。
第2試合
[千里浜の砂:石川県]
「石川といえば千里浜」という思いから、千里浜の砂を出させていただきましたが、残念ながら武州・荒川扇状地の砂に負けてしまいました。勝って知名度を上げようと企んでいたのですが、悔しい思いでいっぱいです。僕と同じで砂も滑ってしまい、千里浜の砂に申し訳ない気持ちです。全国の皆さん、石川県に来た時にはぜひ千里浜に来てください!滑らず浜をドライブできます!!
第3試合
[和泉層群の砂(砂岩):徳島県]
まさかの初戦敗退!粘土鉱物が少ないので勝てるんじゃないかと期待していましたが、万成石には負けました!!敗因が知りたいです!勝ち負けよりも、かなりいい試合で和泉層群の粘り強さを全国にアピールできたのではないかと思います!ありがとうございました!