試合結果RESULT

RESULT

大会5日目[1回戦]2021年9月3日(金)

第1試合

スピネル砂
特別枠(北陸・甲信越ブロック1)
VS
WIN
糸島の砂
福岡県

第2試合

火山灰
鹿児島県

第3試合

WIN
松脂岩(ピッチストーン)
特別枠(大会委員長推薦)

試合映像

レビュー[大会委員長:谷川亘]

『予選落ちした砂達へ』(すべらない砂甲子園秘話・その1)

すべらない砂甲子園本戦出場砂が50砂というのはみなさんご存じの通りですが、全応募砂は82砂、つまり32砂が日の目を見ることなく予選落ちしてしまった砂です。ここでそのかわいそうな砂達を少し紹介します。[()は代表県と応募者です。]

  • 十勝三股火砕流堆積物(北海道・とかち鹿追ジオパーク推進協議会)
  • 横須賀本部の砂(神奈川・馮莉莉・JAMSTEC職員)-JAMSTEC本部敷地内で採取!
  • 能登の塩(石川県・七尾高校・屶網健太郎)-塩!実際に戦わせたら面白かったかも・・・
  • 毒沢鉱泉周辺の熱水変質を受けた岩石(長野県・柳澤良 亮)-変質を受けた岩石の本戦出場はなかったのでこれも試合に出たらどうなったか・・・
  • 球児の青春(滋賀県・河毛百代)-学校のグラウンドの砂・・・ネーミング最高ですね!
  • 家の砂(京都府・チームそれいゆ)-本当は、こんな応募でいいんですよ!砂への想いがことさら強いでしょうし・・・
  • 針道の黄鉄鉱(奈良県・神戸女学院高等学部チームYellow)-方鉛鉱との戦いを見てみたかったですね。
  • 赤城の滝の白砂(和歌山県・奇絶峡保勝会)-滝壺の砂ですって・・・そもそも滝壺にどんな砂がって普通に研究してみたいですね。
  • 富士山頂上(?)の石(高知県・岡林聡子)-面白いけど貴重な石を(*’▽’*)

これ以外にも、フィジーとエジブトの砂の応募があり、海外代表の砂として盛り上がるかもしれないと考えていました。しかし、海外からの持ち込み物は「植物防疫法」に引っかかる可能性が少なからずあることから、その問題を回避するために渋々諦めた次第です。ご覧の通り選考に落ちた砂はこんなにも魅力的なものばかりなのですが、厳正な審査(審査方法は5話を参照)を経て泣いて馬謖を切らざるを得なかったです。個人的には分かりやすい「海浜砂」が多数の応募を占めるのかと思っていたのですが、蓋を開けてみると、十人十色状態で、大変うれしい裏切りでした。まあ、エキシビションマッチで『隕石』を取り扱っているものですから、まあ、何でも応募有りだと思ったかもしれませんね。

今回残念ながら予選に落ちてしまった皆さん、また応募そびれたみなさん、いつかのためにその砂取っておいてくださいね!

勝者コメント

第1試合
[糸島の砂:福岡県]

福岡県代表の糸島の砂として出場させて頂きました。正直な感想として私自身、まさかスピネル砂に勝つとは思ってもいませんでした。粒の硬い砂が必ずしも滑りにくいと言う訳ではないようで、先生方がおっしゃるように本当に予測が難しいと感じました。
糸島の砂が今後の試合も無事勝利する事を願っています!

第2試合
[クライミングチョーク:大阪府]

大会初参加でありながら1回戦を突破できたこと、大変うれしく思っております。砂はすべらないというイメージから思い付きで応募したものだったので、他府県代表の錚々たる顔ぶれ、もとい砂ぶれに自信を無くしていましたが、砂は意外に善戦し良い試合展開をしてくれました。今後の試合も楽しみに拝見させていただきます!

第3試合
[特別枠(大会委員長推薦):松脂岩(ピッチストーン)]

松脂岩はぬるっとした触り心地をしており、このすべらない砂甲子園において厳しい戦いになるのではと考えていました。それがまさかの勝利で大変驚いております。優勝したら町おこしに使えるんじゃないか?と上司も目を輝かせ始めました。もっと勝ち進んで我々に夢を見せてください。

敗者コメント

第1試合
[スピネル砂:特別枠(北陸・甲信越ブロック)]

めっちゃドキドキしました! 今回、せっかく、マントルからの使者として参加したのに、悔しす。実は、結構、磁石にひっつくスピネルで、地殻での変質の影響を受けていたことが影響したのではないか。。。なんて、言い訳を口にしてしまいますが、マントルには罪はありません。
もっと、マントルがマントルの状態を保ったままで参加できる日まで!
『マントルほってもマグマは吹き出てこねぇよ』北信越特別ー クルムスピネル
運営のみさなんへ
無茶苦茶真面目に、しかし、楽しく運営していただいて、悶絶楽しみました!本当に、楽しかったです。

第2試合
[火山灰:鹿児島県]

鹿児島県代表の砂として火山灰が登場したとき、誇らしい気持ちとどうなるのだろうという好奇心が相まって始終ハラハラしながら動画を見ていました。結果は負けてしまいましたが、火山灰の可能性を感じられるとても面白い試合だったと思います。また次回も開催があればエントリーしたいと思います。ありがとうございました。

第3試合
[阿字ヶ浦海水浴場の砂:茨城県]

茨城県の砂がすべらない砂甲子園大会で優勝する事を祈っていましたが、残念ながら一回戦であっけなく負けてしまい、非常に悔しいです。ですが、茨城県の砂の魅力は少しでも伝える事は出来たかなと思います。茨城県には、美しい海水浴場や海岸が幾つもありますので、ぜひ訪れて欲しいです。
この様な大会に参加出来て、大変嬉しく思います。非常に楽しかったです、ありがとうございました。