試合結果RESULT

RESULT

大会11日目[2回戦]2021年10月22日(金)

第1試合

WIN
ヒスイ輝石岩
新潟県
VS
星砂
沖縄県

試合映像

レビュー[石っこプロジェクト:柿澤]

石っこ砂っこのおしゃべりレビュー♪


*ヒスイ輝石岩(新潟)vs星砂(沖縄)*


「ヒスイ輝石岩ちゃんってきれいな色だね」
『緑色できれいでしょ!ヒスイはね、日本の国石に選ばれたんだ!ヒスイ輝石は割れにくくて粘りのある鉱物なんだよ』
「うわ!強そう!星砂だって負けないよ。星砂はね、有孔虫っていう生き物の殻なんだよ。トゲトゲがいっぱいあるんだ!そのトゲトゲで星みたいに見えるの。」
『星砂ちゃん、とってもすてきな形だね!よーし、試合の準備ができたみたい。お互い頑張ろうね!』
「頑張ろうね!」


*室戸岬先端の斑糲岩の砂(高知)vs武州・荒川扇状地の砂(埼玉)


「はじめまして、斑糲岩ちゃん。斑糲岩はどんな石なのか教えて!」
『斑糲岩はね、海の底の深いところでマグマがゆっくり固まった黒っぽいつぶつぶの石だよ!』
「そうなんだ!黒いんだ!」
『石っこと砂っこの対決だね!どっちが勝つかな?』
「楽しみだね!よし、試合始めよう!」


まずは第1試合、「ヒスイ輝石岩vs星砂」
ヒスイ輝石岩は細かく砕かれて緑色のきれいな粒になっています。星砂はその粒の大きさがはっきりと見て取れます。次第に滑り始めたのは星砂。粒が砕かれてしまっている様子。
ヒスイ輝石岩はびくともしない。そのまま試合は進み、勝者はヒスイ輝石岩!


「星砂負けちゃった。トゲトゲが崩れちゃったよ。ヒスイ輝石岩ちゃんは、ほとんど動かなかったね!強かったね、おめでとう!」
『ありがとう。星砂ちゃんとの勝負できて楽しかったよ!』


続いて第2試合、「斑糲岩の砂vs扇状地の砂」
両者、お互いに譲らず粘りを見せていましたが、扇状地の砂がわずかに動き出します。ずれてから硬くなるという扇状地の砂が耐えられるか?!斑糲岩はほとんど動かず、扇状地の砂の動きが加速して試合終了。勝者は斑糲岩の砂!


「扇状地の砂、今回は粘り切れなかったなぁ。疲れたぁ」
『お互いに全力で頑張ったよね!』
「うん、いい試合をありがとう!」

勝者コメント

第1試合
[ヒスイ輝石岩:新潟県]

とてもきれいな星砂と戦うのは心苦しい気持ちもありましたが、なんとか勝てたことを嬉しく思います!

第2試合
[室戸岬先端の斑糲岩の砂:高知県]

2回戦からの出場で、やっと初戦を迎えることができました。対戦相手は埼玉県代表「武州・荒川扇状地の砂」ということで、荒々しい武士のような名前だし、1回戦を逆転劇で勝ち上がってきた強豪砂だったので、ハラハラして試合に臨むことになりました。勝因は「はんれいがんちゃん」というほっこりキャラが生まれて、試合前の緊張がほどけたからではないでしょうか?これからも落ち着いた試合運びで決勝まで勝ち上がっていきたいと思います。応援よろしくお願いします(片麻岩ちゃんも)。

敗者コメント

第1試合
[星砂:沖縄県]

星砂は私の研究対象である「有孔虫」という生き物の中で最も日本人に馴染みのある種だと思います。
星砂は生物なので本体の細胞が入っていた中心部分は、砂になっている時点では無くなっています。
そう、砂の中心部分は中空になっているのです。
炭酸塩の仲間たちが健闘している中でこれが星砂の敗因だったのではないかと考えております。
しかし、すべらない砂甲子園の中で一番かわいい?砂が健闘し、今までにないトルクがが上がっている最中に
滑り始めるという面白い現象が捉えられて、研究者として惹きつけられました。
このような大変コミカルで意義深い企画の中において星砂(有孔虫)の布教ができて大変うれしかったです。
ありがとうございました!

第2試合
[武州・荒川扇状地の砂:埼玉県]

海は雄大でいいですね・・・。こちらの砂たちの故郷は太古の昔は海の底だったそうですが、今の埼玉県は海に面しておりません。後で彼らに聞いてみたいと思いますが、きっと懐かしい昔の思い出話をしながら対戦させていただいたことでしょう。対戦いただいた室戸岬の砂様、室戸高等学校・室戸ユネスコ世界ジオパークの皆様に心から感謝申し上げます。こちらにお越しの際は、全国有数の暑いまち熊谷の荒川扇状地(30kmほど上流には地球の窓・長瀞やジオパーク秩父もございます)、そして当センターにもぜひお立ち寄りください、大歓迎いたします。皆様の今後のますますのご活躍を心から祈念しております。