「ちきゅう」はみんなの家
「ちきゅう」には、1日3回のティータイムもある。「ティー」タイムだが、力仕事の多い乗組員には、ピザが用意されることもある。掘削作業は常に状況が変化するため、決められた時間に食事をとる事ができない人もいるのだ。忙しい部署には、食堂から配達をすることもある。仕事が快適にできるように、随所への心配りがなされている。体調の優れない人については、ナースから情報が入り、お粥を部屋まで運ぶ事もある。
「もうひとつの家のように快適に」。酒井司厨長の仕事は厨房だけではない。掃除、ランドリーなど、生活に関わるさまざまな部分の指揮をとる。ヘリコプターで乗船する乗員も多く、その場合2〜3日分の着替えなど、簡単な荷物だけで「ちきゅう」に乗船しなくてはならない。そんな乗員も、洗濯の依頼をすれば、数時間後には綺麗に洗濯されたものが帰ってくる。
世界各地から集まる、「ちきゅう」で過ごす人々が、衛生的に、そして何よりも快適に。「司厨長」の役割は大きい。

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