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4500m級無人探査機「ハイパードルフィン」

「ハイパードルフィン」は1999年にカナダで製造された最大深度4,500mまでの潜航が可能な無人探査機です。超高感度ハイビジョンカメラを搭載し深海の撮影や目視による調査を行えるほか、海底からサンプルを採取できるマニピュレータ(ロボットアーム)2基を備えています。

システム

「ハイパードルフィン」が撮らえた深海生物映像

沖縄

海底で調査中の「しんかい6500」
海底で調査中の「しんかい6500」

ゴエモンコシオリエビ
ゴエモンコシオリエビ

三陸沖

ユビアシクラゲ
ユビアシクラゲ

ホオズキイカの仲間
ホオズキイカの仲間

駿河湾・相模湾

ギンザメの仲間
ギンザメの仲間

オキエビの一種
オキエビの一種

ソコボウズ
ソコボウズ

カブトクラゲの仲間
カブトクラゲの仲間

ハイビジョンカメラ

超高感度のスーパーハープ方式の撮像管を組み込んだハイビジョンカメラにより、臨場感のある立体的な深海の映像を高画質で撮影することが可能になりました。しかも、すべての信号処理を1つのチップで行い、メモリー・信号処理・変換など多彩な画質工場機能を一体・小型化して、非常にコンパクトでしかも低電力で作動するカメラを実現することができました。
探査機のカメラと船上のコントロールルームとは光ファイバー(約4,000m)で結ばれており、撮影されたハイビジョン画像はリアルタイムで伝送することができます。

カメラヘッド
カメラヘッド

耐圧容器(中にカメラヘッドを収納)
耐圧容器(中にカメラヘッドを収納)


主要目

全長 3.0m
2.0m
高さ 2.6m
空中重量 4.3トン
最大潜航深度 4,500m
ペイロード 100kg(空中重量)
最大速力
(前進/後進)
3ノット/2ノット
最大速力
(横進/上昇・下降)
2ノット/1.5ノット
推進方式 スラスター方式(6基)
観測装置等 マニピュレータ(2基)
ハイビジョンカメラ
カラーCCDテレビカメラ
デジタルスチルカメラ
後方監視テレビカメラ
レスポンダ
照明灯(メタルハライド5灯、ハロゲンライト1灯)
可動式ライトブーム(左右)
アンビリカルケーブル5,000m
深度計、高度計
障害物探知ソーナー
55.9kW電動油圧モータ
作業機器 マニピュレータ(7自由度1台)
グラバ(5自由度1台)

主な経歴

2006年6月 LED光源を用いた深海照明システムを世界で初めて運用
2006年5月 マリアナ海域の海底において大規模な海底火山の噴火を確認~静穏な海の下で猛る激しい海底噴火~
2006年2月 相模湾で新種の生物の採集に成功
2005年11月 通算500回潜航達成
2005年4月 通算400回潜航達成
2005年2月 スマトラ島沖地震緊急調査を実施
2003年8月 通算200回潜航達成
2003年2月 「なつしま」に艤装搭載、潜航活動開始
2000年 「かいよう」に艤装搭載、潜航活動開始
相模湾、駿河湾で深海生物撮影