
2007年09月14日
独立行政法人海洋研究開発機構
統合国際深海掘削計画(IODP)による南海トラフ地震発生帯掘削計画
〜研究航海の乗船者について〜
このたび、統合国際深海掘削計画(IODP)※1において、別添のとおり、海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)が運用する地球深部探査船「ちきゅう」による紀伊半島沖熊野灘における「南海トラフ地震発生帯掘削計画」の研究航海が開始されることとなりました。平成19年度には、第1次から第3次までの3つの研究航海が実施され、我が国から乗船する21名の研究者に加え米国・欧州・中国・韓国からも乗船し、合計66名の研究者が参加する予定です。当機構からは、下記の研究者が参加することとなりましたので、お知らせ申し上げます。
記
海洋研究開発機構から参加する研究者
(第一研究航海)
- 名前 :
- 木下 正高
- 所属 :
- 地球内部変動研究センター 海洋底観測研究グループ グループリーダー
- 専門 :
- 地球物理学
- 経歴 :
- 1990.3 東京大学大学院理学系研究科地球物理学専門課程
博士課程修了
1990.4 東海大学海洋学部海洋資源学科助手
1992.4 同上講師
(1995.7-1997.3 米国コロンビア大学付属ラモント=ドハティ地球観測所客員研究員)
1997.4 東海大学海洋学部海洋資源学科助教授
2001.4 海洋科学技術センター深海研究部副主幹
2004.7 現職
- 名前 :
- 斎藤 実篤
- 所属 :
- 地球内部変動研究センター 海洋底観測研究グループ サブリーダー
- 専門 :
- 海洋地質学/孔内検層
- 経歴 :
- 1993.3 東北大学大学院理学研究科地学専攻博士課程修了
1993.4 東京大学海洋研究所研究生
1995.4 日本学術振興会特別研究員(東京大学)
1997.4 東京大学海洋研究所助手
2001.1 海洋科学技術センター深海研究部副主幹
2004.10 IODP国際計画管理法人札幌オフィス所長補佐
2006.7 現職
(第二研究航海)
- 名前 :
- 金松 敏也
- 所属 :
- 地球内部変動研究センター 海洋底観測研究グループ 技術研究主任
- 専門 :
- 古地磁気学/岩石磁気学
- 経歴 :
- 1996.3 東京大学大学院理学系研究科地学専攻博士課程修了
1996.4 海洋科学技術センター深海研究部特別研究員
1998.10 現職
(第三研究航海)
- 名前 :
- 坂口 有人
- 所属 :
- 地球内部変動研究センター 地殻ダイナミクス研究グループ 技術研究主任
- 専門 :
- 付加体地質学
- 経歴 :
- 1997.3 筑波大学大学院地球環境科学研究科博士課程修了
1997.4 日本学術振興会特別研究員(九州大学)
1998.4 高知大学理学部自然環境科学科助手
2001.10 現職
- 名前 :
- 氏家 恒太郎
- 所属 :
- 地球内部変動研究センター 地殻ダイナミクス研究グループ 研究員
- 専門 :
- 構造地質学
- 経歴 :
1998.3 九州大学大学院理学研究科後期博士課程修了
1998.4 国立科学博物館 特別研究生
1998.11 日本学術振興会特別研究員PD(国立科学博物館)
2001.9 現職
- 名前 :
- 稲垣 史生
- 所属 :
- 高知コア研究所 地下生命圏研究グループ グループリーダー
- 専門 :
- 地球微生物学、生物地球化学
- 経歴 :
1999.1 日本学術振興会特別研究員
2000.3 九州大学大学院農学研究科遺伝子資源工学専攻
博士課程修了 農学博士
2000.4海洋科学技術センター深海環境フロンティア研究員
2005.4 ドイツマックスプランク海洋微生物学研究所 客員研究員
2007.4 現職
※ 1統合国際深海掘削計画(IODP):
IODPは、海洋科学掘削船を用いて深海底を掘削することにより、地球環境変動の解明、地震発生メカニズムの解明及び地殻内生命の探求等を目的として研究を行う国際研究協力プロジェクトであり、2003年10月1日より我が国と米国の主導によって開始されました。その後、欧州海洋研究掘削コンソーシアム(ECORD)、中国及び暫定アジアコンソーシアム(IAC)の代表として韓国が参加し、現在、21カ国による国際的な推進体制が構築されています。IODPでは、地球深部探査船「ちきゅう」、米国が提供する科学掘削船を主力掘削船として、欧州が提供する特定任務掘削船(MSP)を加えた複数の掘削船を用い、科学目標を達成するため戦略的かつ効果的に研究を行うこととしています。