2008年07月02日
独立行政法人海洋研究開発機構
独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)の地球環境フロンティア研究センター及び地球環境観測研究センターは、毎年「地球環境シリーズ」として講演会を開催しております。
この度、シリーズ第5回目となる講演会を下記のとおり開催しますので、お知らせします。
当講演会では、地球温暖化の問題が人類共通の課題として大きくクローズアップされている現在、全球観測と予測モデルがどこまで地球環境変動の解明に新境地を切り拓くかという視点から研究の最前線をご紹介します。
記
1. 日時: | 平成20年8月4日(月)13:00〜17:30(開場12:30) |
2. 会場: | 国際連合大学 ウ・タント国際会議場(東京都渋谷区神宮前5-53-70)(別紙1) |
3. 入場料: | 無料(事前登録制) |
4. 申込: | ホームページよりお申し込みいただくか講演会事務局までご連絡ください。 講演会Webサイト:http://www.jamstec.go.jp/frcgc/sympo/2008/ 事務局:地球環境フロンティア研究センター(担当:今村・辻村) Tel:045-778-5700 Fax:045-778-5497 E-mail:www-frcgc@jamstec.go.jp |
5. 主催: | 独立行政法人海洋研究開発機構 (地球環境観測研究センター/地球環境フロンティア研究センター/海洋地球情報部広報課) |
6.後援: | 文部科学省(予定) |
7.総合司会: | NHK解説主幹 室山哲也氏 |
8.プログラム および講演要旨:別紙2 |
国際連合大学 3F ウ・タント国際会議場
●JR渋谷駅より徒歩15分
●地下鉄表参道駅[B2]出口より徒歩8分
時間 | タイトル | 講演者 |
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13:00-13:05 | 開会のご挨拶 | 加藤 康宏 | 海洋研究開発機構 理事長 |
13:05-13:15 | 観測とモデルが切り拓く地球環境科学 | 時岡 達志 | 地球環境フロンティア研究センター長 |
13:15-13:50 | 衛星がひもとく越境大気汚染 | 秋元 肇 | 地球環境フロンティア研究センター 大気組成変動予測研究プログラム プログラムディレクター |
13:50-14:25 | 宇宙から見る植物プランクトンの活動 | 才野 敏郎 | 地球環境観測研究センター 地球温暖化情報観測研究プログラム プログラムディレクター |
14:25-15:00 | 宇宙からの地球環境監視 | 森山 隆 | 宇宙航空研究開発機構 宇宙利用ミッション本部 地球観測研究センター フェロー |
15:00-15:30 | 休憩・パネル展示 | ||
15:30-16:05 | 次世代の全球モデルが再現する雲の形成と変化 | 那須野 智江 | 地球環境フロンティア研究センター 地球環境モデリング研究プログラム 研究員 |
16:05-16:40 | 生態系が決めるCO2循環の全球予測 | 加藤 知道 | 地球環境フロンティア研究センター 生態系変動予測研究プログラム 研究員 |
16:40-17:20 | 質疑応答及び総合解説 | 室山 哲也 | NHK解説主幹 |
17:20-17:30 | 閉会のご挨拶 | 深澤 理郎 | 地球環境観測研究センター長 |
※休憩時間には、研究員が展示パネルのご説明をいたします
講演者 | 講演タイトル・要旨 |
秋元 肇 地球環境フロンティア研究センター 大気組成変動予測研究プログラム プログラムディレクター |
「衛星がひもとく越境大気汚染」 最近わが国では、光化学オキシダント注意報の発令回数が増えているといったことが報じられ、アジア域における大気汚染物質の生成・輸送について議論が盛んになっています。 こうしたテーマを科学的に研究する手段として地上での観測とモデルによる研究に加えて、衛星による観測が重要になりつつあります。 本講演では、最新の研究成果と将来の夢である静止衛星による準リアルタイムでの大気汚染の観測と予測について紹介します。 |
才野 敏郎 地球環境観測研究センター 地球温暖化情報観測研究プログラム プログラムディレクター |
「宇宙から見る植物プランクトンの活動」 地球温暖化に対処するためには、地球、特に海の炭素循環の理解を深めることが必須です。海の炭素循環を大きく支配している植物プランクトンの活動は、宇宙から海の色を見ることによって調べることができます。この方法を利用して植物プランクトンの活動と海の炭素循環の変化を調べる最新の研究について紹介します。 |
森山 隆 宇宙航空研究開発機構 宇宙利用ミッション本部 地球観測研究センター フェロー |
「宇宙からの地球環境監視」 温室効果ガスの増加を主な原因とする地球温暖化によって、私たちの地球がどのように変わりつつあるのか、宇宙からの観測で紹介します。ヒマラヤの氷河や氷河湖は、融解するなど顕著な変化を見せています。北極海の解氷も、これまでで最も減少しています。変わりゆく地球、温暖化災害の今を紹介します。 |
那須野 智江 地球環境フロンティア研究センター 地球環境モデリング研究プログラム 研究員 |
「次世代の全球モデルが再現する雲の形成と変化」 地球環境の変動を予測する上で雲の形成と変化を正確に把握することは極めて重要です。そこで、地球上のあらゆる点において雲(1km以下)を精度よく計算できる超高解像度全球モデルを開発してきました。最新の計算技術を駆使した、まさに次世代型のこの全球モデルを用いた数値実験の結果について衛星観測データなどと比較しながら紹介します。 |
加藤 知道 地球環境フロンティア研究センター 生態系変動予測研究プログラム 研究員/td> | 「生態系が決めるCO2循環の全球予測」 地球温暖化などの気候変化のメカニズムを理解するためには、グローバルなCO2の循環を把握する必要があります。その中でも、森林などを含む生態系を通したCO2循環は、もっとも不確かな部分であるとされています。本講演では、それらを明らかにするために、近年発達してきた生態系シミュレーションと地上観測について紹介します。 |