2010年 6月 16日
独立行政法人海洋研究開発機構
独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)は、海洋調査船「なつしま」及び無人探査機「ハイパードルフィン」を用いた深海ペイロード実験のアイデアを下記のとおり募集いたします。
深海は高圧力、暗黒、低温等という特殊な環境であり、なおかつ多くの生物が生息していますが、宇宙と同じくらいまだまだ謎に満ちていると言えます。本イベントは当機構が実施している深海調査研究をより身近に感じてもらうため、無人探査機「ハイパードルフィン」のペイロード(※)を区画分割し、そのスペースを利用した深海環境で実施してみたい実験のアイデアを募集、選定された個人やチームが自ら製作に参加、調査船に乗船し、探査機のオペレーションを体験しながら実験を行っていただくものです。
また、その状況をインターネット上で配信していただき、深海調査研究の理解普及に協力していただきたいと考えております。
深海という特殊な環境を生かしたユニークなアイデアや、実際に深海でためしてみなければ結果がわからないようなアイデアをお待ちしています。インターネット上での情報配信活動を行っている方であれば、どなたでもご応募可能です。
記
(1) | 募集期間 | : | 平成22年6月16日(水)〜7月11日(日) |
(2) | 対象者 | : | インターネット上で情報配信を行っている国内の個人、小中高校、大学、 NPO法人などのグループ |
(3) | 募集分野 | : | 制限なし |
(4) | 募集スペース | : | 「ハイパードルフィン」ペイロード 300×300×300 o |
(5) | 選定結果発表 | : | 平成22年7月中旬 |
(6) | 実験実施時期 | : | 平成22年8月中旬 |
(7) | 選定テーマ数 | : | 5テーマ程度 |
応募方法など詳細については、別添の募集要項をご覧ください。
※ペイロード
無人探査機「ハイパードルフィン」の胴体には調査実験装置やサンプル回収機器などを搭載できる区画があり、これをペイロードベイと呼ぶ。探査機の性能により、搭載できる機器の搭載量に制限があり、「ハイパードルフィン」は600×1200×275mmの空間内で、100kg以下の搭載が可能である。
別添
独立行政法人海洋研究開発機構は、海洋調査船「なつしま」及び無人探査機「ハイパードルフィン」を用いた深海ペイロード実験のチャレンジを募集します。本公開実験は、インターネット上で情報配信を行っている個人及び団体に深海実験機会を提供し、深海調査研究の理解・関心を深めるために実施し、広く深海調査研究の理解普及に協力いただきます。
1.実施概要
(1) | 潜航実施期間 | : | 2日間(初日にペイロード設置、翌日に1ダイブを実施。) |
(2) | 実施テーマ数 | : | 5テーマ程度 |
(3) | 乗船可能者数 | : | テーマあたり最大で2名 |
(4) | 経費 | : | 持込み実験装置の製作、運搬費用、損害保険、乗下船地までの交通費は提案者側の負担。 実験のための設置費用、船内の宿泊及び傷害保険費用は、テーマあたり2名分までをJAMSTECが負担。 |
(5) | 対象者 | : | インターネット上で情報配信を行っている国内の個人、小中高校、大学、NPO法人などのチームやグループ。 インターネット上の情報配信とは、ホームページの制作・運営、ブログの開設、mixiやtwitterなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を用いて、長期にわたり情報提供活動を行っている個人、団体を指します。学校におけるクラブ活動、大学等の研究室のホームページでも、情報配信が実施できれば可能とします。 小学生、中学生においては保護者もしくは学校活動における指導教員の付き添いが必要です。 |
(6) | 募集分野 | : | 制限なし、実施内容は自由です。 ただし、安全上の制約を守り、相乗りする実験の実施に干渉しないこと。 |
(7) | 募集条件 | : | 実施における状況、結果等を自身のインターネット上の情報配信にのせること。 また、圧壊実験など安全の確認できない提案は募集いたしません。なお、持込みの実験装置の場合、実施により装置が壊れても、JAMSTECではその補修を行いません。 |
(8) | 実験条件 | : | 実験スペースとしてペイロードの(幅300mm×奥行300mm×高300mm)を基本 電力供給はしませんが、自己でのバッテリー持ち込みは可能。 |
2.実施スケジュール
(1) | 選定結果発表 | : | 平成22年7月中旬 |
(2) | 実験装置の完成 | : | 平成22年8月上旬まで |
(3) | 実験の実施 | : | 平成22年8月中旬 |
(4) | 成果報告の提出 | : | 平成22年9月(速報は随時インターネット上に公開) |
(5) | 実験実施予定場所 | : | 相模湾または駿河湾 水深1000m付近 |
3.応募方法
下記URLからお申し込み下さい。
http://www.jamstec.go.jp/j/pr/media_hyper2010/
4.主催:独立行政法人海洋研究開発機構
5.注意事項:
(1) | 応募アイデアの書類は、原則として返却いたしません。 |
(2) | 応募者の個人情報は、本募集に関する目的以外には使用いたしません。 |
(3) | 選定実験は、お名前等の情報とともに当機構のホームページや雑誌、各種イベント等で掲載することがございます。 |
(4) | 潜航は、台風等のやむを得ない事情により変更・中止となる場合がありますが、代替の企画はございませんのでご了承ください。 |
6.募集内容についてのお問い合わせ
「ハイパードルフィンペイロード実験」事務局
*詳しくは下記URLをご覧ください。
http://www.jamstec.go.jp/j/pr/media_hyper2010/
(参考) 実験に用いる無人探査機「ハイパードルフィン」の見取り図(イメージ)