2010年 7月 23日
独立行政法人海洋研究開発機構
独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤 康宏)は、気候変動予測研究活動の重要性や有益性について理解を得ることを目的として、文部科学省が平成19年度よりスタートした「21世紀気候変動予測革新プログラム」※の公開シンポジウムを下記のとおり開催しますので、お知らせします。
今回のシンポジウムでは、社会的関心の高い地球温暖化の問題について、革新プログラムで扱っている研究課題の中から「長期予測」の話題を取り上げます。長期気候変動予測の目的は、温暖化の緩和策・適応策をどうするかという選択肢の議論にとって重要な、最新の科学的知見を提供することです。温暖化予測研究の役割は、社会が温暖化の危険を認識し、それが国際政治の主要課題となった現在では、警告のための一般的科学知見の提供から、国際・国内政策からのニーズへの具体的な対応情報提供へと変わりつつあります。この機会が、科学の意義と科学者の役割に関し、社会の意思決定の主体である国民の皆様により高い関心をもって考えていただくきっかけになることを望んでいます。
第一部では、2つの講演により科学的知見を提供し、第2部にゲストパネラーをお招きしてパネル討論を行います。
記
1. | 日時 | : | 平成22年8月27日(金)13:30〜17:00(開場13:00) |
2. | 会場 | : | 一橋記念講堂(東京都千代田区一ツ橋2-1-2 学術総合センター内)(別紙1参照) |
3. | 入場料 | : | 無料(事前登録制) |
4. | 申込 | : | ホームページよりお申し込みいただくかシンポジウム事務局までご連絡ください。 講演会Webサイト:http://www.jamstec.go.jp/kakushin21/jp/symposium2010/
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5. | 主催 | : | 独立行政法人海洋研究開発機構 |
6. | プログラム | : | 別紙2 |
人・自然・地球共生プロジェクト(平成14年度〜18年度)の成果を基盤とし、引き続き「地球シミュレータ」の活用を図り、諸課題に取り組むことにより、想定されるIPCC第5次評価報告書へ寄与し、気候変動対応の政策へ科学的基礎を提供することを目的として、文部科学省により、5ヶ年計画(平成19年度〜23年度)で策定・実施されている。温暖化予測モデルの高度化および予測、不確実性の定量化・低減、自然災害に関する影響評価の3つの研究項目で構成される。
別紙1
東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄三田線、都営地下鉄新宿線「神保町駅」下車 A8出口から徒歩3分
東京メトロ東西線「竹橋駅」下車 1B出口から徒歩4分
別紙2
21世紀気候変動予測革新プログラム 平成22年度公開シンポジウム
「気候大変動の時代に生きる〜未来選択の道しるべ・長期予測〜」
プログラム
時間 | 内容 | 講演者 | |
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13:00-13:35 | 開会挨拶 | 文部科学省 | |
13:35-15:30 | 第1部 講演(115分) | コーディネーター 西岡 秀三 |
文部科学省参与(プログラム統括) |
(13:15-13:50) | 革新プログラムと本シンポジウムについて | 松野 太郎 | 文部科学省参与(プログラム統括)/海洋研究開発機構 |
(13:50-14:30) | 講演1: 温暖化抑制目標の策定に気候モデルはどう役立つか |
河宮 未知生 | 海洋研究開発機構 |
(14:30-14:40) | 質疑応答 | ||
(14:40-15:20) | 講演2: 極域の氷床変化に伴う海面上昇 〜将来見通しとその不確実性〜 |
阿部 彩子 | 東京大学大気海洋研究所 |
(15:20-15:30) | 質疑応答 | ||
15:30-15:50 | 休憩(20分) | ||
15:50-16:55 | 第2部 パネルディスカッション(65分) テーマ: 気候政策の鍵を握る科学的知見 |
コーディネーター 西岡 秀三 |
文部科学省参与(プログラム統括) |
パネラー
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16:55-17:00 | 閉会 |