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2023年5月16日

日本とフランスが協力し次世代海中観測システムを南太平洋に設置

海洋研究開発機構(以下「JAMSTEC」という)とフランス海洋開発研究所(L'Institut Francais de recherche pour l'exploitation de la mer、以下「IFREMER」という。)は共同で、ニューカレドニア南方の珊瑚海にある海山の環境をモニタリングするため、次世代海中観測システムを5月上旬に設置しました。今回の設置を皮切りとして、今後の学際的な深海観測装置開発が期待されます。

海底観測装置「江戸っ子1号」の投入作業 - IFREMER/KASEAOPE-1 (2023)

海底観測装置「江戸っ子1号」の投入作業 - IFREMER/KASEAOPE-1 (2023)

JAMSTECとIFREMERは、IFREMER所属の研究船「Antea」によるニューカレドニア沖、珊瑚海での調査航海「KASEAOPE-1」(2023年5月4日~8日)を実施し、JAMSTECの海底観測装置「江戸っ子1号」とIFREMERの係留系をスタイラスター海山に設置しました。これまでJAMSTECとIFREMERは、本海域における海山の海洋学的・生物学的ダイナミクスを学際的かつ長期的に研究するために次世代海中観測システムの確立に向けて協力してきており、今回設置した「江戸っ子1号」のほか、JAMSTECが開発して係留系に組み込んだ環境DNAサンプラーや生物再加入ボードカメラシステムなどの観測機器を活用し、観測期間中の季節変動のモニタリングや動物相の調査を実施します。また、海中観測システムにより得られる貴重な観測データは、ニューカレドニアの地域コミュニティーに提供されます。なお、本プロジェクトは「One Ocean Network for Deep Observation(OneDeepOcean)」プログラムの中心に位置づけられており、国連海洋科学の10年に貢献するものです。

詳細はリンク先(英語)をご確認ください。

国立研究開発法人海洋研究開発機構
海洋科学技術戦略部 報道室
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