国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 大和裕幸、以下「JAMSTEC」)は、今年11月6日より実施しておりました地球深部探査船「ちきゅう」を用いた航海において、紀伊水道沖の海域(図1)での観測センサーの設置(図2)を計画どおり完了しましたので、お知らせします。
なお、今回の「ちきゅう」の航海については、11月28日で終了しております。
(参考)
南海トラフ広域ゆっくり滑りリアルタイム観測のための地球深部探査船「ちきゅう」を用いた長期孔内観測点の構築について(11月2日付プレスリリース)
https://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20231102_2/
来年1月には、今回設置した長期孔内観測システム(LTBMS: Long Term Borehole Monitoring System)からDONET2※ のノード(接続点)まで海底ケーブルを展張して両者を接続することで、リアルタイム観測を開始する予定です。
また、今後準備が整い次第、高知沖、日向灘に同様のLTBMSを設置し、DONET2及び国立研究開発法人防災科学技術研究所が高知県沖~日向灘において整備を進めている海底ケーブル地震観測網(N-net)との接続により、より広範囲な観測体制の構築を目指します。
DONET1、DONET2
熊野灘と紀伊水道沖に展開された地震・津波観測監視システムのこと。
https://www.seafloor.bosai.go.jp/DONET/
海底に設置された地震計・水圧計で得られたデータが海底ケーブルを通じて陸上局へ伝送され、リアルタイムで観測することができる。
本研究のお問い合わせ先