国立研究開発法人海洋研究開発機構(理事長 大和 裕幸)(以下、「海洋研究開発機構」)は地球深部探査船「ちきゅう」を用いた国際深海科学掘削計画(IODP: International Ocean Discovery Program)※1 のIODP第405次研究航海「日本海溝巨大地震・津波発生過程の時空間変化の追跡(JTRACK: Tracking Tsunamigenic Slip Across the Japan Trench)」掘削同時検層※2 において、総ドリルパイプ長が7,906mに達し、「最も深い海洋科学掘削」として、世界最長記録を樹立しました(2024年12月20日既報)。
この記録は海洋研究開発機構と「ちきゅう」を運航する日本マントル・クエスト株式会社の連携による高い技術力の証明であり、本日ギネス世界記録に認定され、認定証の授与を受けましたのでお知らせいたします。
写真. ギネス世界記録公式認定員 大森氏(中央)から認定書を受け取った日本マントル・クエスト(株)石黒 社長(右)と海洋研究開発機構 大和理事長(左)
国際深海科学掘削計画(IODP)
2013年10月から開始された多国間科学研究協力プロジェクト。日本(地球深部探査船「ちきゅう」)、アメリカ(ジョイデス・レゾリューション号)、ヨーロッパ(特定任務掘削船)がそれぞれ提供する掘削船を用いて深海底を掘削することにより、地球環境変動、地球内部構造、地殻内生命圏等の解明を目的とした研究を行っている。IODPは2024年9月で終了したが、2025年からは新たに国際海洋科学掘削計画(International Ocean Drilling Programme:IODP3)として日欧を中心としたプロジェクトが始まっている。
掘削同時検層
ドリルパイプの先端近くに各種物理計測センサーを搭載し、掘削作業と同時に現場での地層物性の計測を行う調査のこと。
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