20221018
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「なつしま」「しんかい2000」支綱切断斧の返還について

2022年 10月 18日

令和4年10月16日(日)、国立研究開発法人海洋研究開発機構横須賀本部において、故・中川一郎氏のご遺族より、海洋調査船「なつしま」及び深海潜水調査船「しんかい2000」の進水式にて用いられた支綱切断斧を返還いただき、大和裕幸理事長が受領いたしました。

これらの支綱切断斧は、昭和55年(1980年)8月21日に川﨑重工業神戸工場で開催された「なつしま」進水式と昭和56年(1981年)1月21日に三菱重工業神戸造船所で開催された「しんかい2000」の進水式において、当時科学技術庁長官を務められた中川氏がテープカットの際に使用したものであり、その後、中川氏のご自宅にて保管されていたものです。

大和理事長は今回の返還にあたり、「日本のモノづくりに携わった人々の情熱を伝える歴史的な資料であり、ぜひ大事にしたい」と述べました。

機構初の所有船舶である「なつしま」と当時世界的にも数少ない有人潜水調査船として数々の科学的成果を生み出した「しんかい2000」の活躍を後世に語り継ぐための貴重な資料として、大切に保管して参ります。


中川英二様から大和理事長に「しんかい2000」の支綱切断斧が手渡された(機構横須賀本部にて)


昭和55年8月21日、「なつしま」進水式において、中川一郎・科学技術庁長官(当時)が支綱を切断する様子

(参考)