| 14:00~14:10 | 主催者挨拶:松永是 理事長 |
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| 趣旨説明:阪口秀 研究担当理事 | |
| 第1部 ブルークライシス~海は広くて大きいけど…~ | |
| 14:10~14:30 | 海洋プラスチック汚染の軽減に向けて:科学と民間のタイアップ Sailing towards a plastic free ocean:teaming-up of science and society. 地球環境部門 海洋生物環境影響研究センター 海洋プラスチック動態研究グループ グループリーダー千葉早苗 Sanae Chiba 海に入ったプラスチックごみは、海流にのって国境を超え世界中に広がり、絶海の孤島や超深海にまで到達し、貴重な海洋環境や生態系を脅かしています。しかしその輸送や集積過程については多くが謎のままです。海洋プラスチック汚染の実態を地球規模で理解するため、今海洋科学者と民間船の協力による海洋観測の役割が注目されています。発表では、JAMSTECが実施したヨットレースとの共同による海洋プラスチック調査について報告します。 |
| 14:30~14:50 | 海から探る地震・火山 ─過去・現在・そして未来─ Exploring earthquakes and volcanic activities from the ocean: Past,Present, and Future 海域地震火山部門 地震発生帯研究センター センター長代理藤江 剛 Gou Fujie 海域地震火山部門では、地震や火山が発生する地下の現在の様子や、これまでの地震火山の活動履歴を解き明かすことを目指し、研究船や様々な観測機器を用いた海域観測研究を進めています。さらに、これら観測事実を基に、今後の地震火山活動の推移予測、将来予測を実現することを目指した数値シミュレーション研究も進めています。本講演では南海トラフや日本海溝地震発生帯における観測研究で捉えた地震発生場の実態について、最近の研究成果を紹介します。 |
| 14:50~15:10 | 季節の不順を予測して備える Seasonal prediction and its application 付加価値情報創生部門 アプリケーションラボ 気候変動予測情報創生グループ 副主任研究員土井 威志 Takeshi Doi 冬は冬でも、昨年のように暖冬・小雪だったり、2018年のように厳冬・大雪だったりする年があります。このような季節の“不順”を、海洋観測データとスーパーコンピュータを組み合わせ、数ヶ月前から予測する技術を、季節予測と呼びます。進行中の温暖化を背景として、極端な季節の不順が頻発している昨今、季節予測と、その予測情報を使った適応策の探索は、益々重要になってきました。その仕組みや最新の成果を紹介します。 |
| 第2部 ブルーソリューション~答えは海にあった!~ | |
| 15:10~15:40 | ショートプレゼン |
物理探査技術の利活用と、今後の実用化に向けて
Utilization of geophysical exploration techniques and their future commercial use 海洋機能利用部門 海底資源センター 物理特性グループ グループリーダー笠谷 貴史 Takafumi Kasaya キーワード:海洋電磁(CSEM)探査、曳航体、海底熱水鉱床、石油・天然ガス |
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いよいよ本格展開した深海バイオリソース提供事業 海洋機能利用部門 生命理工学センター センター長代理布浦 拓郎 Takuro Nunoura キーワード:バイオリソース、深海、バイオテクノロジー |
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| 「粒子法 × デジタルツイン × 地球科学」 "Particle Simulation × Digital Twin × Earth Science" 付加価値情報創生部門 数理科学・先端技術研究開発センター 計算科学・工学グループ グループリーダー古市 幹人 Mikito Furuichi キーワード:粒子法、デジタルツイン、付加体、産学連携、ハイパフォーマンスコンピューテング |
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| シミュレーションと機械学習による養殖魚計測 Farmed fish counting by using computer simulation and machine learning 付加価値情報創生部門 情報エンジニアリングプログラム 研究員西川 悠 Haruka Nishikawa キーワード:養殖、魚群探知機、シミュレーション、機械学習 |
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| 高出力レーザによる超先鋭技術と産学官連携 Advanced Science-Technology Research with High-Power Laser and Industry-Academia-Government Collaboration 超先鋭研究開発部門 超先鋭技術開発プログラム プログラム長 上席研究員川人 洋介 Yosuke Kawahito キーワード:高出力レーザ、水中、超先鋭技術、産学官連携 |
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| プラズマ方式の深紫外線面光源で海洋設置機器への生物付着を防ぐ Deep UV surface light source with plasma technologies prevents biofouling on marine equipment. 研究プラットフォーム運用開発部門 技術開発部 観測技術研究開発グループ グループリーダー石原 靖久 Yasuhisa Ishihara ※当初の講演者は、乗船を予定していた研究航海日程が変更となり、当日参加ができなくなったため、変更となりました。 キーワード:深紫外線、生物付着防止、プラズマ紫外線発光、フィルム型面発光デバイス |
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| 15:40~16:10 | 質疑応答 |
| 第3部 ブルーチャレンジ~これぞJAMSTEC!!~ | |
| 16:10~16:20 | 私たち真核生物の祖先?:深海から培養した微生物「アーキア」 Ancestor of us Eukaryotes?: Microorganism “Archaea” cultivated from deep-sea sediment 超先鋭研究開発部門 超先鋭研究プログラム 主任研究員井町 寛之 Hiroyuki Imachi 私たちヒトをはじめ、すべての動物や植物を含む「真核生物」は、微生物である「アーキア」の1種が祖先となって誕生・進化したという説が有力です。その真核生物の祖先に最も近いと考えられているアスガルドアーキアを深海の泥から世界で初めて培養することに成功し、その実体を明らかにしました。本発表では、12年に渡る培養の苦闘や達成した喜びを交えながら、世界的な発見となった本成果について紹介します。 |
| 16:20~16:30 | 北極域研究学習ツール 『The Arctic』 の制作と運用 Learning tool on the Arctic science 地球環境部門 北極環境変動総合研究センター 北極環境・気候研究グループ 副主任研究員渡邉 英嗣 Eiji Watanabe 北極域研究推進プロジェクトArCSの活動の一環として、急激な海氷減少に代表される北極域の自然環境と、それに伴う社会の変化を体感し、北極の将来について考えるきっかけとなる学習ツール『The Arctic』を日本科学未来館と共同で制作しました。本ツールはボードゲーム形式になっており、プレイヤーは様々な立場から北極で次々に起こるイベントに対処していきます。本講演では、制作から運用に至るまでの概要を紹介します。 |
| 16:30~16:40 | 自動観測を目指して ~技術開発の方向性~ Aiming for automatic observation. ~Direction of technology development~ 研究プラットフォーム運用開発部門 技術開発部 部長永橋 賢司 Kenji Nagahashi 世界第六位という広い排他的経済水域を保有する日本の海洋は、日々、大小様々なキーワードで取り上げられ、その状況変化は速く、多くの課題が存在します。 これらを解決していくため、現在、何が海洋で起こっているのか、効果的かつ効率的に状況を把握する(MDA: Maritime Domain Awareness)海洋観測の強化が重要と言えます。 機構では、調査船舶に頼らずに、自律型無人探査機等を活用し、自動観測の実装を目指して技術開発を進めて参ります。 |
| 16:40~16:50 | たのしい基礎研究のそこぢから Inspiring and engaging sciences with common curiosity 超先鋭研究開発部門 部門長高井 研 Ken Takai 超先鋭研究開発部門のホームページに、通称「福留」と呼ばれる部門長のエッセイがあるのですが、そこでは「研究とは知的好奇心と欲求や野心に基づいたごく個人的な密やかな営み」という部門長の持論が展開されています。一方で2021年から始まる(予定の)国連の「持続可能な開発のための海洋科学の10年」では、「世界的にこういう研究を推進すべし!」みたいな善意の押しつけのようなスローガンが掲げられています。私と公、個と社会、ハレとケ、なんとなく相反する感じがしないこともないですが、国連の「持続可能な開発のための海洋科学の10年」に最近新しいスローガン=心揺さぶる魅力的な海(inspiring and engaging ocean)というのも加わったようです。「心揺さぶる魅力的な海」を体現するのは、「海の何が分かって何が分かっていないか」の最高到達点を示せる基礎研究とそれを伝える研究機関の役割です。JAMSTECのたのしい基礎研究のそこぢからをお見せしましょうとも。 |
| 16:50~17:00 | 閉会挨拶:豊福高志 海洋科学技術戦略部長 |
※プログラムは予告なく変更する場合がございます。予めご了承ください。
地球環境部門 海洋生物環境影響研究センター 海洋プラスチック動態研究グループ グループリーダー
海域地震火山部門 地震発生帯研究センター センター長代理
付加価値情報創生部門 アプリケーションラボ 気候変動予測情報創生グループ 副主任研究員
海洋機能利用部門 海底資源センター 物理特性グループ グループリーダー
海洋機能利用部門 生命理工学センター センター長代理
付加価値情報創生部門 数理科学・先端技術研究開発センター 計算科学・工学グループ グループリーダー
付加価値情報創生部門 情報エンジニアリングプログラム 研究員
超先鋭研究開発部門 超先鋭技術開発プログラム プログラム長 上席研究員
研究プラットフォーム運用開発部門 技術開発部 観測技術研究開発グループ グループリーダー
超先鋭研究開発部門 超先鋭研究プログラム 主任研究員
地球環境部門 北極環境変動総合研究センター 北極環境・気候研究グループ 副主任研究員
研究プラットフォーム運用開発部門 技術開発部 部長
超先鋭研究開発部門 部門長