海洋研究開発機構(JAMSTEC)の地球深部探査船「ちきゅう」は、2024年の9月より東北地方太平洋沖地震の震源域での2度目となる国際科学掘削調査を実施します。日本海溝の水深約7000メートルという超深海のポイントで、震源断層の調査、そしてサンプル回収を行います。IODP(国際深海科学掘削計画)でもある、研究プロジェクトの名前は「日本海溝巨大地震・津波発生過程の時空間変化の追跡(Tracking Tsunamigenic Slip Across the Japan Trench)」通称“JTRACK(ジェイトラック)”。さまざまなプログラムを通して、みなさんと一緒に研究航海に挑みます。
小平秀一 JTRACK共同首席研究者からのメッセージ
東北地方太平洋沖地震の発生直後から、多くの研究者が震源断層で何が起きたのかの理解に取り組んできました。その中でも、2012年に実施した国際科学掘削調査JFASTでは震源断層へ直接アクセスし、巨大断層すべりの実態解明に決定的な結果をもたらしました。あれから12年、震源断層では次の地震に向けてどのような準備が進んでいるのでしょうか。震源断層の完全な理解と、次の巨大地震に向けての準備過程の解明を目指して、再び震源断層にアクセスします。これは、千年に一度と言われる変動現象に立ち会っている今に生きる地球科学者にしかできないテーマです。このテーマを世界中の多くの研究者と共有し、取り組んでいきます。
開催中・これからのイベント
11月12日
海洋STEAM授業 〜小学校向け中継ライブイベント〜(八戸市教育委員会)
終了したイベント
宮城沖約200kmの洋上から100日間をこえる長期航海の模様を船上からの中継を交えて配信します。ぜひご覧ください!
配信日時と概要
視聴方法
JAMSTECの公式YouTubeチャンネルとニコニコ生放送にて配信します。ぜひチャンネル登録をお願いいたします。
https://www.youtube.com/@jamstecchannel
プログラム概要
地球深部探査船「ちきゅう」船上から、深海掘削の様子やラボでの研究活動の様子をライブで紹介します。
パブリックビューイング会場
下記の会場で船上ライブ配信のパブリックビューイングを行います。詳細は各実施会場へお問い合わせください。
所在地 | 名称 | 詳細情報 |
千葉県 | 千葉市科学館(10/5) | 詳しくはこちら |
東京都 | こども科学センター・ハチラボ | 詳しくはこちら |
他会場は決定次第お知らせいたします。
ライブ配信を深~く楽しむための予習コンテンツ
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この展示では、いまだ謎が多い巨大地震発生メカニズムの解明に挑む研究チームのこれまでの成果と、9月から始まる研究航海「JTRACK」について紹介しています。
地球深部探査船「ちきゅう」の100分の1模型や、実際の掘削調査で使用された「ドリルビット」の実物などを見ながら、地球科学の壮大なスケールを実感してください。
開催日時
2024年8月1日(木)~9月9日(月)
開催場所
日本科学未来館 1階 シンボルゾーン
料金
無料(入館料も不要)※常設展、特別展やドームシアターの鑑賞は有料です
主催
日本科学未来館
協力
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)
日本科学未来館1階シンボルゾーンで開催中の企画展示「地震のほしをさぐる ―地球深部探査船「ちきゅう」再び東北沖7000mの深部へ!」の会場にて、JTRACK乗船研究者が地震の研究や国際深海科学掘削プロジェクトについて展示の解説を行いました。
開催日時
2024年8月18日(日) ①10:30~10:50頃 ②12:30~12:50頃
開催場所
日本科学未来館 1階 シンボルゾーン
料金
無料(入館料も不要)※常設展、特別展やドームシアターの鑑賞は有料です
予約
不要(開催時間にシンボルゾーンへお集まりください)
日本科学未来館で開催されている特別企画「地震のほしをさぐる」に関連したトークイベントを実施しました。
地震研究や船上での生活について紹介するトークセッションの後には、展示会場で集められた応援メッセージ贈呈が行われました。
開催日時
2024年8月31日(土) 14:00~15:00
開催場所
日本科学未来館 1階 コミュニケーションロビー
登壇者
廣瀬丈洋 上席研究員(JAMSTEC 高知コア研究所 所長)
奥津なつみ(JAMSTEC 研究プラットフォーム運用部門)
対象
どなたでも
参加人数
80人程度
参加費
無料
申込期間
2024年8月8日(木)~8月29日(木)17:00まで
主催
日本科学未来館
協力
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)
詳細・参加方法
お申込みはこちら(日本科学未来館ホームページ)