ポスト「京」重点課題4 第4回シンポジウム 激甚化する気象災害!予測技術向上への挑戦
ポスト「京」重点課題4では、豪雨や台風でもたらされる自然災害による犠牲者ゼロ社会の実現を目指し、観測ビッグデータを活用した最新の技術を使い、リードタイム(予報をしてから現象が発生するまでの時間)を長く確保するための技術研究開発を行っています。
今回のシンポジウムでは、甚大な被害をもたらした平成30年7月豪雨や洪水の予測可能性、温暖化による台風の動向・将来予測および航空機を用いた二酸化炭素(CO2)観測データの逆解析の研究など、最新の研究成果を一般の方向けに分かりやすくご紹介します。
招待講演では、過去の自然災害の話を交え、地球温暖化の進行が招く風水害等の自然災害に対してどのように向き合い・備えるかなど、防災情報機構 会長・NHK解説委員のお二方より講演いただく予定です。
会場に足を運んでいただき、最新の研究成果が将来どのように役立つ可能性があるかをお聞きいただくことで、「防災」についてよりご関心を持っていただければ幸いです。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

概要

シンポジウムタイトル: 激甚化する気象災害!予測技術向上への挑戦
日時: 平成31年1月29日(火)13:00~17:00
(開場12:30)
会場: 日比谷コンベンションホール
東京都千代田区日比谷公園1-4
日比谷図書文化館地下1階 [アクセスマップ]
お申込み(参加登録):
(参加費無料・事前登録制)
本シンポジウムの申込み受付は終了しました。
ご参加希望の方は直接会場までお越しください。

※今回お預かりいたします個人情報は、海洋研究開発機構個人情報及び個人番号保護管理規程に基づいて安全かつ適切に取り扱い、お申し込みに関する確認や登録者ご本人からのお問い合わせに対する回答にのみ利用させていただきます。
当機構の個人情報保護についての基本方針はこちらをご覧下さい。

プログラム

 本シンポジウムのプログラムは予告なく変更になる場合がございます。
 予めご了承くださいますようお願い申し上げます。

12:30~13:00 開場・受付開始
13:00~13:10 開会挨拶
住 明正(ポスト「京」重点課題推進ワーキンググループ主査代理)
13:10~13:50

招待講演 頻発する豪雨災害と気候変動

伊藤 和明(防災情報機構 会長)

 科学番組ディレクターを経て、1978年から2000年までNHK解説委員として、自然災害、宇宙と地球の科学、地球環境問題などの解説・評論につとめる。02年より現職、防災士の育成と防災の啓発活動に尽力している。 政府関係委員としては、中央公害対策審議会委員、消防審議会会長、地震調査研究推進本部政策委員会委員、社会資本整備審議会河川部会委員、地球環境研究等企画委員会委員などを歴任。
13:50~14:00 ポスト「京」重点課題4 課題紹介
高橋 桂子(ポスト「京」重点課題4責任者/
      ビッグデータ活用予測プロジェクトチーム プロジェクト長)
14:00~14:30

天気予報研究の最前線 -平成30年7月豪雨の予測可能性を探る-

サブ課題A:小槻 峻司(理化学研究所 計算科学研究センター 研究員)

 ニュースやアプリで目にする天気予報。この天気予報は、いったいどのような仕組みで行われているのでしょうか? この講演ではまず、コンピュータを使って計算されている天気予報の仕組みを解説します。 そして、平成30年7月豪雨を例に、スーパーコンピュータ「京」を使った、天気予報の最先端研究を紹介します。
14:30~15:00

「京」による洪水研究最前線!予測シミュレーションを防災に役立てる

サブ課題A:小林 健一郎(神戸大学 都市安全研究センター 准教授)

 確率で表現する洪水予測で、豪雨時のダムの防災操作の必要性が予測できるか?また、超高速な浸水計算により、危険区域を事前に抽出できるか?など、「京」を使った洪水研究を紹介します。
15:00~15:10 休 憩
15:10~15:50


招待講演 相次ぐ豪雨災害が突きつけるもの

松本 浩司(NHK解説委員)

 函館、北九州、長崎局を経て平成8年から報道局社会部で記者・デスク。平成21年から解説委員(自然災害・防災担当)。雲仙・普賢岳火山災害や阪神・淡路大震災から災害報道に本格的に携わり、トルコ大地震など海外の大災害も取材。東日本大震災では発生直後のスタジオ解説に始まり、2年間の岩手勤務を含め、救援・復旧・復興を継続して取材、解説している。国土交通省「実効性のある避難を確保するための土砂災害対策検討委員会」委員、「交通政策審議会気象分科会」臨時委員などを歴任。
15:50~16:20

地球温暖化によって将来の台風はどう変化するか?

サブ課題B:山田 洋平(海洋研究開発機構 ビッグデータ活用予測プロジェクトチーム
            ポストドクトラル研究員)

 2018年の夏に台風が社会へ与えた影響は記憶に新しいと思います。地球温暖化が進行したと想定した将来、台風はどのように変化するのでしょうか?京コンピュータによる高解像度シミュレーションで得られた21世紀末の台風の予測結果を紹介します。
16:20~16:50

観測×シミュレーションで解き明かす温室効果ガスの流れ

サブ課題C:丹羽 洋介(国立環境研究所 地球環境研究センター 主任研究員

 地球温暖化を引き起こす大気中の温室効果ガスは、どこからでて、どこでなくなるのでしょうか? それを解き明かす観測とシミュレーションを融合させた研究についてご紹介します。
16:50~17:00 閉会挨拶
高橋 桂子(ポスト「京」重点課題4責任者/
      ビッグデータ活用予測プロジェクトチーム プロジェクト長)

 主催:国立研究開発法人海洋研究開発機構
 お問い合わせ先(シンポジウム事務局)
国立研究開発法人海洋研究開発機構 地球情報基盤センター
TEL:045-778-5753 FAX:045-778-5491
電子メール:pi4-contact@jamstec.go.jp