2013/04/21
舩窪 舞(海洋研究開発機構 広報課)
第一潜航海域であるリオグランデ海膨ポックマークサイトに到着しました!
ポックマークとは海底にえくぼのような窪み地形のあるサイトです。
しかし、なかなか南大西洋の荒波は静まってくれません。
このサイトでは潜航に役立つ情報を得るために音波探査を行い、第二潜航海域であるサンパウロ海嶺へ向かうことになりました。
音波探査としてはMBES(マルチビームエコーサウンダー)やSBP(サブボトムプロファイラー)という海底地形や浅部地質構造を調べました。
どちらも船から音波を発し跳ね返ってきた音波を受信して海底の地図を作ったり、海底の断面図を作ったりします。
船の底の方に行くと、発している音が聞こえます。「フュイ、ピン!フュイ、ピン!」(と私は聞こえる。)フュイがSBPの音。ピンがMBESの音らしいです。
明日以降はサンパウロ海嶺で潜航前の事前調査を行い、海の状況を見て潜航を繰り返し、さらに、海況が回復するのを待ってリオグランデ海膨に戻り、潜航しようという戦術を取ろうとしています。
写真1:XBTという調査。黒い筒状の先から計器を投入し、水深と水温を測ります。筒の先からデータを船上に送り続ける、細い線が出ているのですが見えますか?見えませんね。
音波は温度によって伝わる早さが変わってくるので、データ補正のために音波探査の前に必ず行う作業です。
写真2:データに群がる研究者
写真3:こんなデータが船上に上がってきます。