地球シミュレータES(第一世代)システム概要
システムの概要(ES)
計算プロセッサ(AP)
APは、ベクトル処理部(VU: Vector Unit)、スカラ処理部(SU: Scalar Unit)、プロセッサネットワークユニット(PNU: Processor Network Unit)及びアドレス制御部(ACU: Address Control Unit)から構成され、1つのLSI上に実装される。AP用LSIのクロック周波数は500MHz(一部1GHz)である。SUは、4ウェイのスーパースカラであり、128個の汎用レジスタ、2ウェイセットアソシアティブ方式の命令キャッシュとデータキャッシュをそれぞれ64KBづつ実装している。また分岐予測や投機実行の機能を持つ。VUは、6種類(加算、乗算、除算、論理、ビット列論理、ロード/ストア)のベクトル演算器と72個のベクトルレジスタからなるベクトル演算器セット8個で構成され、最大8Gflopsの性能を有している。
1チップLSI: 8Gflops
- 0.15mm CMOSテクノロジ + 銅配線
- 20.79mm x 20.79mm
- 6000万トランジスタ
- 5185 ピン
- クロック周波数 500MHz(1GHz)
- 消費電力 140W (Typ.)
【計算プロセッサー(AP)パッケージの実装イメージ】
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