プレスリリース


2011年 11月 7日
独立行政法人海洋研究開発機構

独立行政法人海洋研究開発機構「地球環境シリーズ」講演会(第8回)
「テレコネクション−季節変動予測への扉−」の開催について

独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 加藤康宏)の地球環境変動領域は、毎年「地球環境シリーズ」として講演会を開催しております。この度、シリーズ第8回目となる講演会を下記のとおり開催しますので、お知らせします。

今年度の講演会では、日本の気候の変化と特に密接な関係があるテレコネクション()を紹介し、熱帯域や極域の気候変動と日本の気候変動の関係について分かりやすく解説します。

なお、本講演会での講演内容に関する取材につきましては、講演後にお願いします。

1. 日時 平成23年12月9日(金)13:00〜17:30(開場12:30)
2. 会場 国際連合大学 ウ・タント国際会議場(別添
3. 入場料 無料(事前登録制)
4. 主催 独立行政法人海洋研究開発機構
5. 後援 文部科学省(予定)
6. 総合司会 室山哲也氏(NHK解説主幹)
7. プログラムおよび講演要旨:別紙1別紙2
8. 申込先 以下のホームページよりお申し込みいただくか、講演会事務局までご連絡ください。
講演会Webサイト:http://www.jamstec.go.jp/rigc/j/sympo/2011/
事務局:海洋研究開発機構 研究支援部
Tel:046-867-9458 Fax:046-867-9372
E-mail:rigc-sympo2011@jamstec.go.jp

※ある場所の気候変動が遠隔地の気候変動と密接に関係していること

別紙1

「テレコネクション−季節変動予測への扉−」プログラム

時間 タイトル 講演者
13:00-13:05 開会の辞 加藤康宏(海洋研究開発機構 理事長)
13:05-13:25 趣旨説明
 --講演会の聴きどころ--
深澤理郎(海洋研究開発機構 地球環境変動領域 領域長)
室山哲也(NHK解説室 解説主幹)
13:25-14:05 良く知られたテレコネクションのパターン 野中正見(海洋研究開発機構 地球環境変動領域 短期気候変動応用予測研究プログラム チームリーダー)
14:05-14:45 赤道域気候変動の日本への影響 升本順夫(海洋研究開発機構 地球環境変動領域 短期気候変動応用予測研究プログラム プログラムディレクター)
14:45-15:25 ティッピング・ポイントへとつき進む北極圏と日本への影響 堀正岳(海洋研究開発機構 地球環境変動領域 北半球寒冷圏研究プログラム 研究員)
15:25-16:15 休憩・ポスター発表
(地球環境変動領域の各プログラムから最新の研究成果を発表)
16:15-16:45 気候変動を測る観測網
- JAMSTECの役割 -
河野健(海洋研究開発機構 海洋環境変動研究プログラム プログラムディレクター)
16:45-17:25 パネルディスカッション 進行役:室山哲也 解説主幹
パネラー:深澤領域長、木村プログラムディレクター、安藤チームリーダー、講演者他
17:25-17:30 閉会の辞 白山義久(海洋研究開発機構 理事)

※休憩時間には、研究員が展示ポスターのご説明をいたします

別紙2

講演要旨

講演者 講演タイトル・要旨
地球環境変動領域
領域長
深澤 理郎

NHK解説室
解説主幹
室山哲也
「趣旨説明--講演会の聴きどころ」
地球には多くの気候変動があります。中でも地球温暖化は人為起源の気候変動として研究が進んできています。一方、地球温暖化から私たちの普段の生活を守るための精度の高い予測には、各地の気候と地球全体の気候との「関係」、さらにその変化を知ることがひとつの鍵になります。本講演会では、この「関係」としてテレコネクションを取り上げ、解説します。
地球環境変動領域
短期気候変動応用予測研究プログラム
中・高緯度域気候変動予測研究チーム
チームリーダー
野中 正見
「良く知られたテレコネクションのパターン」
大気を通じて、遠く離れた場所での大気・気候の変動が同時に起きる現象「テレコネクション」はこれまでの多くの研究から地球上の様々な場所で見つけられています。熱帯域と中緯度域、高緯度域と中緯度域を南北に結ぶ現象、更には中緯度域の中で東西に離れた場所を結ぶ現象など、多くのテレコネクションの中から代表的なものを紹介します。
地球環境変動領域
短期気候変動応用予測研究プログラム
プログラムディレクター
升本 順夫
「赤道域気候変動の日本への影響」
熱帯域では、大気と海洋が強く結びついて大規模な気候変動を作り出しています。この気候変動を源とするテレコネクションを通じて、日本を含む中緯度域にも熱帯域の影響が及んでいるのです。どんな現象が、どのようにして日本付近の気候を変動させているのでしょうか。太平洋とインド洋を例として、熱帯域と日本とのかかわりを分かり易く説明します。
地球環境変動領域
北半球寒冷圏研究プログラム
寒冷圏気候研究チーム
研究員
堀 正岳
「ティッピング・ポイントへとつき進む北極圏と日本への影響」
北極の気候は後戻りできないティッピング・ポイントを迎えつつあるのか? 地球上でも特に温暖化の進行が急速であることが知られている北極圏は、大気・海洋・海氷が互いに影響し合う複雑な気候システムの起こる現場でもあります。本講演では、北極圏の温暖化や海氷の減少、そして日本の異常寒波にも影響するテレコネクションについて解説し、いま進行中の北極気候変動のメカニズムに迫ります。
地球環境変動領域
海洋環境変動研究プログラム
プログラムディレクター
河野 健
「気候変動を測る観測網−JAMSTECの役割−」
日本の気候変動を理解するためには日本近辺ばかりではなく遠方、例えば赤道域や北極域での観測も必要となります。それではこういった全地球規模の観測はどのように行われているのでしょうか?その多くは観測網を作り、国際協力のもとで実施されています。全球観測網と、その中でJAMSTECがどのような役割を果たしているかを紹介します。

別添

会場地図

国際連合大学

国際連合大学 3F ウ・タント国際会議場

  • JR渋谷駅より徒歩15分
  • 地下鉄表参道駅[B2]出口より徒歩8分


リーフレット[PDF:765KB]

お問い合わせ先:

独立行政法人海洋研究開発機構
(講演会について)
研究支援部 支援第2課長 千葉 俊彦 Tel: 046-867-9600
(報道担当)
経営企画室 報道室 奥津 光 Tel: 046-867-9198