
2010年1月14日発表
東南海地震 ・津波 を監視 するシステム・DONET !
海底工事がいよいよスタート!

図1:紀伊半島沖熊野灘で起こる東南海地震
日本は世界有数の
その東南海地震と津波にそなえて、海底から地震・津波の様子を調べる取り組みが進められています。その名も「地震・津波



図2:海底に作られるDONET
※リアルタイムとは(解説4)
観測装置の中には、海底の様子をくわしく調べる地震計と水圧計(津波計)が入っています。これらを海底の20ヶ所に広く設置して、海底ケーブルでつなぎます(図2)。
このケーブルを伝って観測データを陸上局へ送り、そこからジャムステック、

図3:DONETのしくみ
DONETの強みは、



写真:観測装置を海底にうめこむ水中ロボット(テスト中)
これまでは、開発した観測装置が水中でも

図4:DONETの場所
これからは、いよいよDONETを海底に作ります(図4)。
まずは海底ケーブルの工事です。この海底ケーブルは観測装置と陸上局をつないで、観測データや電気を通す重要なライン。

図5:観測装置をとりあつかう水中ロボット
そして次に、水中ロボットを使って1年かけて観測装置を1つずつ海底ケーブルにつなげていきます(図5)。
2010年4月からは、海底に設置された観測装置から次々と観測データが送られてくる予定です。


東南海地震が起きた時にDONETのリアルタイムの観測データを調べれば、震源や地震・津波の大きさなどがすぐにわかります。早く警報を出せるので、人々がにげる時間をかせぐことができるでしょう(図6)。

図6:警報を早く発信!
また、長年監視を続けてその観測データをコンピュータで解析・シミュレーションすれば、次の地震の時期や発生パターンを予測できるかもしれません。そうなれば、地震がきてもたおれない建物を設計したり、こわれない道路の材料を作ったりするなど、より具体的に地震
人々のより安全なくらしを目指して、今日もDONETの工事は続けられます。
プレスリリース後の様子
海底ケーブル敷設船が、海底ケーブルをしいてます!



解説1:
東海から四国の南の海底に広がる南海トラフという場所の一部にあたります。
解説2:
Dense Oceanfloor Network System for Earthquakes and Tunamisの
解説3:
DONETは、ジャムステックが文部科学省から引き受けた取り組みです。
解説4:
ここでは、「観測装置が観測をすると同時に、その観測データを陸上局に送る」というイメージです。