Tea Ceremony

2013/04/20

YK13-04 Leg1首席研究者
北里 洋(海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域)

調査が始まる前の船内生活はどうしても単調になります。本航海の場合、前半は走っているだけですので、余計リズムとアクセントが必要になります。リズムは、毎日午後1時からのサイエンスミーティングで、お互いが何を研究しているかというところから始まり、現在は、各ダイブ地点では何を調べようとしているのかを、研究者全員で共有しようとしています。ダイブは一人が行いますが、それは一人のためではなく、皆のためでもあるからです。one for all,all for one のラグビー精神です。サッカーの国であるブラジル人にこのことをわかってもらえるか心配でしたが、かなりわかってきてくれているようです。

一方のアクセントですが、これがなかなか難しいのです。一週間経ったときに、船、6Kチームを交えて飲み会がありました。
また、機関長に依頼してエンジンルームの見学会を開いてもらいました。
そして、お茶会もやりました。私が持参した野点用の茶道具を使って、広報課の舩窪さんがお茶を立て、みなさんに飲んでもらいました。ブラジル人はお茶を立てるところが珍しそうでしたが、一人一人かしこまって飲んでくれました。それなりに印象に残ったようです。このようなイベントも長期航海のアクセントとして大事 なことです。

というようなことをやっているうちに、いよいよ、潜航調査に入る体制になってきました。


写真1:お茶会もどき。