乗船メンバー
  • Chief of co-chiefs

    Shuichi Kodaira

    Japan Agency for Marine Earth Science and Technology JPN

    JTRACK がついに実現します。東北沖地震の発生直後から、多くの研究者が震源断層で何が起きたのかの理解に取り組んできました。その中でも、JFAST では震源断層への直接アクセスに成功し、巨大断層すべりの実態解明に決定的な結果をもたらしました。あれから12 年、震源断層では次の地震に向けてどのような準備が進んでいるのでしょうか。震源断層の完全な理解と、次の巨大地震に向けての準備過程の解明を目指して、JTRACK は再び震源断層にアクセスします。これは、千年に一度と言われる変動現象に立ち会っている今に生きる地球科学者にしかできないテーマです。
    このテーマを世界中の多くの研究者と共有し、取り組んでいくことを楽しみにしています。

  • Marianne Conin

    University of Lorraine FRA

    M9 クラスの東北沖地震を引き起こした主要因が何だったのか、JTRACK という冒険に参加する研究者のみなさんと一緒に解き明かしていけることを期待しています。

  • Christine Regalla

    Northern Arizona University USA

    JTRACK では、沈み込む海洋プレートの構造・組成の変動がプレート境界の形成とどのように関係しているのか?プレート境界断層浅部の物理特性が空間的にどのように変化するのか?といったことを理解するための重要なデータが得られるでしょう。これにより、どのような地質学的条件で津波の発生を伴う断層のすべりが起きるのかを明らかにすることができるのです。

  • Patrick Fulton

    Cornell University USA

    日本海溝を再び訪れ、地震や津波の規模を支配する物理的要因が何なのかを探ることを楽しみにしています。共同首席研究者として素晴らしい仲間たちと共に「ちきゅう」で仕事ができることは非常に光栄なことで、そこから得られる成果に大きく期待しています。

  • Kohtaro Ujiie

    University of Tsukuba JPN

    JTRACKでは東北地方太平洋沖地震後、約13年経過した段階でのプレート境界断層浅部を掘り抜くとともに、将来、沈み込み帯にもたらされる太平洋プレート上の堆積物を採取する予定です。これにより、巨大地震後にプレート境界断層浅部はすでに固着を開始し、次の巨大地震に向けてひずみを蓄積し始めているのか、巨大地震時のすべり分布の違い(大きくすべった宮城沖vs. 小さくすべった三陸沖)がなぜ生じたのか明らかにしたいと考えています。

  • Jamie Kirkpatrick

    University of Nevada, Reno, USA

    Exp. 405 JTRACK は、断層周辺を掘削することで得られるデータ・サンプルを通じて、巨大地震や津波発生の仕組みについて明らかにすることができる、またとない機会です。日本海溝で今後どのようなことが起きうるかについての理解も深まることでしょう。

    Jamie Kirkpatrick