2013年4-5月に,ブラジル沖の深海で「しんかい6500」/「よこすか」による日本とブラジルの共同調査が行われました.この調査によって発見されたサンパウロ海台アスファルト湧出域の細菌群集多様性を調べたところ,Alphaproteobacteria(αプロテオバクテリア)やAcidimicrobiia(放線菌門に含まれるアシディミクロビウム綱)が予想外に多く存在している事がわかりました.これらの細菌群の中には,炭化水素化合物を代謝する能力を持つものが含まれており,アスファルト湧出域との関連性が考えられます.