IODP航海乗船後の研究推進
国際深海科学掘削計画(IODP)航海の乗船研究者にはIODP Sample, Data, and Obligations Policy & Implementation Guidelinesにより、研究成果の国際誌への公表やデータ公開が義務づけられています。
JAMSTECはIODPにおいて、地球深部探査船「ちきゅう」を運用・提供するだけでなく、国内から参加する科学者への支援や科学的成果の創出への貢献など、日本におけるIODPの総合推進機関としての役割を担ってきました。その推進事業の一環として、我が国の乗船研究者の航海後の研究を推進する取り組みを実施しています。
2025年から開始が予定されている国際海洋科学掘削計画(IODP3)の下でも、本推進制度の基本的な構造は維持・継続される予定です。
2025年度は、以下のとおり募集を行います。
IODP乗船後研究推進制度
令和7年度第1回 乗船後研究計画書の提出期限:令和7年4月30日(水)
- 1. 概要
- IODP/IODP3研究航海に我が国から乗船した研究者を対象に、当該航海の成果を創出するために必要な旅費を支援します。支援にあたっては、「乗船後研究計画書(様式1)」をご提出いただき、JAMSTECに設置された地球掘削科学推進委員会*にて審査します。計画書に基づいて実施される出張について、都度、JAMSTEC内の事務手続き(依頼出張)を行い、旅費を支援します。
*地球掘削科学推進委員会: 海洋研究開発機構に対し、IODP等の国内科学支援に関わる事項に関する検討及び報告・助言等を行う、外部有識者で構成された委員会
- 2. 対象
- 2017年以降に実施されたIODP/IODP3研究航海に乗船した日本の大学・研究機関等に所属する研究者
※乗船後に海外研究機関に移籍した方は対象となりません
※乗船時にJAMSTECの所属であった研究者は対象となりません
- 3. 研究実施期間
- 原則として最初の「乗船後研究計画書(様式1)」の提出から3年以内とします。
※ |
JAMSTECの予算は年度ごとに決定されるため、乗船後研究の実施期間(支援を受ける期間)が複数年に渡る場合は、年度ごとに乗船後研究計画書(様式1)を提出してください。「次年度以降の使用見込額」は参考情報としてご記入いただくものであり、当該年度の計画書が承認された場合であっても、次年度以降について計画通りの支援を確約するものではありません。 |
- 4. 支援額と使途
- 支援額:乗船研究者1名あたり上限50万円(研究実施期間全体の合計)
使 途:申請者本人の旅費(国内/国外)、学会等参加費(年会費や会員登録費等は除く)
乗船後研究に参加または協力する者(共同研究者、研究補助者等)の旅費(招聘旅費を含む)(国内/国外)
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申請件数・申請額がその年の予算を上回る場合等は、申請者全員に対して希望通りの支援を行えない場合もありますので、あらかじめご了承ください。その場合は原則として、先に実施された航海の乗船者からの申請を優先させていただきます。 |
※ |
すでに前制度(乗船後研究委託)にて支援を受けた方については、原則として、残額を乗船研究者数で按分した額を上限額とさせていただきます(Exp. 369, 371, 372, 374の乗船研究者の方が対象となります)。 |
※ |
JAMSTECからの依頼出張として取り扱い、旅費規程に則り旅費を支給します。 |
- 5. 手続きと流れ
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① |
乗船後研究計画書(様式1)の提出 原則として年2回、乗船後研究計画書の提出期限を設けます(具体的な提出期限は都度このページに掲載します)。本ページ末尾に掲載された「申請書等提出先」へ、E-mail添付にてご提出ください。 |
② |
提出された乗船後研究計画書について、地球掘削科学推進委員会にて、IODP/IODP3航海の成果創出という目的に合致した計画となっているかどうか、審査を行います。審査結果は事務局を通じて通知します。 |
③ |
審査結果通知において修正が求められた場合は乗船後研究計画書の修正を行い、ご提出ください。 |
④ |
出張申請書(様式2)の提出
乗船後研究計画書に記載の出張予定について、個別の出張内容(出発地・目的地、出張者、出張期間)が確定次第(原則として外国出張は出発の2か月前まで、内国出張は出発の1か月前までに)、出張申請書(様式2)をE-mailによりご提出ください。最後にIODP/IODP3乗船支援を受けた時から所属・役職・口座情報及びご所属長名等に変更事項がある場合は登録用紙(様式3)も併せてご提出ください。 |
⑤ |
出張申請書が審査済みの乗船後研究計画書の目的および内容と合致していることを確認できましたら、当該出張に関する旅費の支援を行います。
注意事項: |
出張申請書と研究計画書の内容が合致していると認め難い場合は、乗船後研究計画書の修正提出及び再審査が必要になる場合があります。 |
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⑥ |
JAMSTEC内の手続きを経て出張依頼状をお送りしますので、出張依頼状の発行の後、旅行手配をお願いします。
注意事項: |
出張依頼状をお送りするまで旅行手配はなさらないよう、ご注意ください。出張依頼状の日付より前に購入されたチケット等の代金はお支払いいたしかねる場合があります。出張依頼状の発行にかかる手続き期間も考慮し、十分な余裕をもって出張申請書(様式2)をご提出くださいますようお願いします。 |
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⑦ |
出張終了後の経費精算
出張終了後、旅費については旅費支援申請書(様式4)に、学会等参加費については参加費等請求書(様式5)に、それぞれ必要事項を記入し、精算に必要な証憑と共にご提出ください。ご提出いただいた証憑に基づいて経費の精算を行い、出張者のご登録口座に精算額を振り込みます。
<旅費精算にあたり提出が必要な証憑>
- 旅費支援申請書(様式4)
- 航空券請求書または納品書
- 航空券領収書
- eチケット明細
- 搭乗券半券(原本)または搭乗証明書
- ホテル代領収書・明細書(宿泊費定額を超える場合のみ)
- 氏名入カード明細(外貨をカード払いした経費がある場合のみ)
- 国内公共交通機関以外の乗物代領収書(原本)
- 国外で利用した乗物代領収書(原本)または料金がわかる公式ウェブサイト等の書面
- 電子渡航認証システム申請料(代行手数料は支給対象外)
- Visa発給関連費用の領収書
- パスポート発給関連費用の領収書
<参加費精算にあたり提出が必要な証憑>
- 参加費等請求書(様式5)
- 参加費用が掲載された案内等(公式ウェブサイトも可)
- 領収書
- 氏名入カード明細(カード払いの場合のみ)
- 領収書とカード明細記載の振込先相手先名が異なる場合は、仲介業者への振込詳細及び受け取りメール等
注意事項: |
Web発行以外の証憑は、原本をご提出ください。
上記の他にも、旅費規程に基づき必要な書類のご提出をお願いする場合がございます。
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⑧ |
研究計画に変更が生じた場合、速やかに事務局に修正後の乗船後研究計画書をご提出ください。地球掘削科学推進委員会による承認の後、経費の支出が可能となりますので、時間に余裕を持ったご提出をお願いいたします。 |
- 6. 成果報告の義務等
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- 年度ごとに年度実績報告書(様式6)を作成し、翌年度の4月30日までにご提出ください。
- 本制度による成果(学会発表、論文公表等)を発表する際には、「海洋研究開発機構IODP/IODP3 Exp. XXX 乗船後研究推進制度(英名:"IODP/IODP3 Exp. XXX After Cruise Research Program, JAMSTEC")」の支援を受けて実施したことを付記してください。
- 本制度による成果(学会発表、論文公表等)が創出された場合には、事務局にご報告ください。
- 7. 個人情報の取扱い
- お預かりした個人情報は、申請者ご本人からのお問い合わせへの回答や返信、確認のご連絡のために利用します。また、収集した個人情報は、国立研究開発法人海洋研究開発機構個人情報保護管理規程に基づき、安全かつ適正に取り扱います。
- 8. 申請様式等
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- 9. 申請書等提出先・お問合せ
- 国立研究開発法人海洋研究開発機構
研究プラットフォーム運用部門 掘削計画支援室
E-mail: e-mail:iodp_ds(a)jamstec.go.jp
※メールでのご連絡の際は「(a)」を「@」に替えて送信ください。
証憑等送付先住所:〒237-0061 神奈川県横須賀市夏島町2-15