ジョイントダイブとは、2つの潜水探査機を組み合わせて潜航し、お互いの機能をフルに活用して調査研究を行う航海です。
今回の様に、「しんかい6500」と「ハイパードルフィン」という組み合わせでジョイントダイブを行う事で、潜航作業中の「しんかい6500」の姿をハイビジョンカメラの鮮明な映像で見る事が可能となりました。
また、JAMSTECはNHKと共同で機材開発と撮影に関わる技術協力を行ってきており、これらの航海ではその成果の確認ともいえる深海映像等を用いて、番組制作にも協力しました。
今回制作協力した番組は、NHKがイギリスBBCと共同で撮影・制作した自然ドキュメンタリー「プラネットアース」です。
この番組の中で数多くの貴重な深海映像が紹介される予定です。
JAMSTECが、ジョイントダイブで撮影した深海映像等を用いて制作協力した番組、NHKスペシャル プラネットアース 第11集「青い砂漠 外洋と深海」が放送されます。
番組の詳細は下記のホームページをご覧ください。
プラネットアース第11集
JAMSTECでは、横浜研究所 地球情報館において公開セミナーを開催します。 参加費無料、予約不要ですので、是非ご参加ください。
詳しくは公開セミナーのご案内ページをご覧下さい。
ジョイントダイブで撮影した画像を紹介します。
ジョイントダイブで使用された船舶、有人潜水探査船「しんかい6500」、3,000m級無人探査機「ハイパードルフィン」と、それらの支援母船である「よこすか」、「なつしま」を紹介します。
水深6,500メートルまで潜ることができる3人乗りの潜水調査船です。有人の潜水調査船としては世界で一番深く潜ることができます。1989年に完成し、これまでに約800人の研究者を調査の現場に運びました。2007年中には通算1,000回の潜航を達成する予定です。海底の地形や地質、深海に生息する生物などについて調査します。
1999年に完成した「ハイパードルフィン」は、最大3,000mまでの潜航が可能な無人探査機です。NHKと共同で開発した超高感度ハイビジョンカメラを搭載し、鮮明な映像による詳細な観察が行えるほか、海底からサンプルを採取できるマニピュレータ(ロボットアーム)2基を備えています。
深海潜水調査船支援母船「よこすか」は、最大潜航深度6,500mの能力を持つ世界最高水準の大深度潜水調査船「しんかい6500」の支援母船として深海底の調査を行います。 他にも深海底表層・断層地形や地質構造を解明するための様々な機能を持ち、深海・海溝域の総合的な調査観測研究を行うことができます。