
2012年3月27日発表
「しんかい6500」がパワーアップ!
大改造 で、深海探査はさらにバッチリ!
現在
このたび、その「しんかい6500」を

写真1:「しんかい6500」が


「しんかい6500」は、1989年に
けれど、完成から20年以上がたちスラスタを回転させる電動機などが古くなり、主推進器や


これ(図1)が、大改造により生まれ変わった「しんかい6500」の姿です!

図1:大改造後の「しんかい6500」
まず大きく改造したのは、「しんかい6500」の後部の主推進器です。主推進器とは、「しんかい6500」が進む力を得るプロペラのこと。
これまでは後部に大型の主推進器1台を持ち、前後移動の時には向きをまっすぐにして、左右に曲がる時には主推進器の向きを左右にふっていました。
その横移動の時には主推進器に加えて前部の水平スラスタも動かすのですが、そのコントロールが、実はとてもむずかしかったのです(図2)。そのむずかしさは、パイロットが「だれもが

図2:これまで、横移動はとてもむずかしかった
そこで今回は、大型の主推進器を取り外し、中型の主推進器2台を左右側面に(写真2)付けました。

写真2:2台になった主推進器
2台の主推進器の回転数をコントロールして左右の進む力に差をつけることで曲がれるようになり、主推進器の向きを変える必要がなくなりました。
さらに、水平スラスタを後部にも追加しました(写真3)!

写真3:後部にも追加した水平スラスタ
主推進器の改造と後部水平スラスタの追加、そしてそれらをコンピュータでコントロールすることにより、「しんかい6500」は横移動も前後移動もスムーズにできるようになったのです! 360度、行きたい方向に簡単に行けるようになったし、小回りもバッチリです!
他にも

表:「しんかい6500」の大改造内容


大改造により、「しんかい6500」はより高度な調査や観測を行うことを期待されています。たとえば、地形が
パワーアップした「しんかい6500」の次の成果を、楽しみにしていてください!