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海洋研究開発機構     アプリケーションラボ        2022.08.16

 

JCOPE-FGO(準全球海洋モデル) 再解析データ配布のご案内

アプリケーションラボは、1993年から現在(1-2か月に1度更新)までの期間を対象として、極域を除く全球の海流や中規模渦の変動を記述するために、衛星データ及び現場水温塩分データを海洋循環モデルに同化することにより水平1/10度格子の再解析データ(JCOPE-FGO再解析データ)を作成しています(Kido et al. 2022)。JCOPE-FGO再解析データは学術研究利用に資するため、無償で公開しています。

JCOPE-FGO再解析データは、三次元変分法により、衛星海面高度、気象庁解析海面水温データ(MGDSST)、現場水温・塩分データの同化を行っています。また、気象庁大気再解析データ(JRA55-do)における河川水流出を組み込んでいます。

JCOPE-FGO再解析データは、「新学術領域研究 変わりゆく気候系における中緯度大気海洋相互作用hotspot」の成果です。

 

河口配置図(丸の大きさは平均流量を示す)。

 

河川流出を導入した場合(FGO_MR)と導入しない場合(FGO-NoRIV)の海面塩分長期平均値の違い(インド洋周辺)。

 

JCOPE-FGO 再解析データの入手方法

アプリケーションラボは、非営利・学術利用を目的とした利用のため無償でデータ(Fortranバイナリー)を配布しています。以下の条件を承諾される方は、以下のフォームを通じて必要なデータの範囲、期間、変数をお知らせください:
申請用Googleフォーム

空間範囲:0E-360E,75S-75N
深さ: 0-6500m (元データはシグマ座標上に出力されているので,必要な水深をリストとしてご提示ください)
期間期間:1993/01/01-2022/12/31
時間解像度日平均値(Daily) または月平均値(Monthly)
変数: 水位、東西流速、南北流速、ポテンシャル水温、塩分、海表面熱フラックス。
データ形式: NetCDF またはFortran binary
  
申請をいただいた後,ダウンロード用のFTPサイトを用意し、そのURLをお知らせします。

問い合わせ先:jcope (アットマーク) jamstec.go.jp

再解析データ利用条件

  1. 非営利・学術目的利用に限ります。
  2. データ再配布はお控えください。
  3. 再解析データを可視化、解析した結果等を公開される場合は、下記の文献を引用してください。

Kido, S., M. Nonaka, and Y. Miyazawa, 2022: JCOPE-FGO: an eddy-resolving quasi-global ocean reanalysis product, Ocean Dynamics, 72, 599-619. html

 

免責事項

アプリケーションラボでは、できるだけ精度の高い、より正確なデータを作成しようと努力はしていますが、当データがいかなる特定の目的のために有効であることを保証するものではありませんし、データの品質に責任を負うことはできません。データが何らかの誤謬、誤差を含んでいる可能性も否定できないため、利用者がデータを利用する際は、利用者ご自身の責任において利用されますようお願い致します。また、予告なしでデータの内容が変わっていることもありうることにご注意ください。