高知・徳島の地震津波碑紹介サイト

全国各地には、過去の巨大地震災害の記録と教訓を伝える石碑『地震・津波碑』が多く存在しています。2011年3月11日に発生した東日本大震災以降、その石碑の価値と重要性が見直され、また、命を紡ぐ新たな碑の建立がはじまっています。

一方で、はるか昔に建てられた地震津波碑の多くは野ざらしにされ、積年の風化や浸食作用により石碑が傷み、文字の判読が困難になりつつある碑が見受けられます。所有者・管理者が不明で、保存すること自体が困難な石碑も多くなっています。

近年、デジタル技術の発展に伴い、複数の写真を合成して、石碑の3次元CG画像を模造することが可能になっています。そこで、国立研究開発法人海洋研究開発機構では、全国各地の地震津波碑そのものと、関連する内容のデジタル保存と将来への継承を目的として、3Dモデルを主体としたデジタルアーカイブサイトの運営を開始しました。この地震津波碑アーカイブサイトを通じて、過去に繰り返し発生してきた巨大地震を正しく理解し、防災教育活動などに役立てていただければ幸いです。

国立研究開発法人海洋研究開発機構

この地震津波碑アーカイブ事業の一部は文科省学術研究助成基金助成金 「三次元形状復元技術による南海地震津波碑の判読:歴史地震研究と防災教育への活用(挑戦的萌芽研究、課題番号15K12487、研究代表者:谷川亘)」 の支援を受けて運営されています。また、本事業は海洋研究開発機構、高知大学、防災科学技術研究所の共同研究として実施しており、石碑の所有・管理者である市町村や一般市民のかたがたの協力のもと許可を得てデータ・写真等を掲載をしています。