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広帯域地震活動研究

沈み込み帯海溝付近の浅部プレート境界では、通常の地震よりも、発生する波の周期が長い低周波地震や、始まりと終わりがはっきりとしない微動などの低周波イベントが発生していて、巨大地震発生と関係があることが推察されています。本テーマでは、南海トラフから南西諸島海溝にかけて、広帯域海底地震観測を実施して、海溝付近で発生する低周波イベントの解明と地震活動の詳細な把握を行うことにより、プレート境界のすべり特性の解明、さらには巨大地震発生域の高精度推定を目指しています。また、これらの現象を、浮標によりリアルタイムで観測可能なシステムの開発を行い、紀伊半島沖で観測を行います。得られた観測成果は、地殻活動モニタリング情報として、シミュレーション研究に提供します。



図1
四角の領域において、広帯域海底地震計(左上写真)を用いた観測を行います。赤は、平成25 年度から平成29 年度まで、その後、平成30 年度から順次緑、黄、青の領域で、1 年間の観測を実施する予定です。赤丸は、リアルタイム観測システム(右下写真)での観測を実施する点です。