日本勢、僅差で勝利

2013/04/18

舩窪 舞(海洋研究開発機構 広報課)

連日、研究者たちは第1ラボラトリーに集まり、各潜航ポイントで誰が潜るか、どんなサンプルを採取し、どのようにシェアするのかといった、詳細なダイブプランを練っています。
一回の潜航で研究者は一人しか潜れませんが、自身の研究だけでなく、全研究者を代表していろんなサンプルを採取したり、映像を撮ってきたりする必要があるため、あらかじめ他の研究者の希望を取り入れたプランを考えておく必要があるのです。

先日は「しんかい6500」運航チームによる研究者へのブリーフィングが行われ、皆さん潜航への期待を膨らませているようです。
実際に「しんかい6500」耐圧殻内に入り、緊急時の対処方法やカメラの操作について、説明を受けていました。

さらに潜航時の重量計算に必要なため体重測定が行われました。
ブラジルの皆さんは想像通りの重量級でしたが、意外なことにツートップは日本勢が占めました。
ご本人は納得いかない様子で体重計のせいにしていましたが、計りは洋上でも計ることが出来る棹秤で、毎年校正に出しているそうです。精度に問題はありません。
今ではせっせとジムに通い、「下船時にはブラジル人よりやせてやるう!」と張り切っています。


写真1:レポートではおなじみ第1ラボラトリー、通称「いちラボ」のミーティング風景。
お互いの情報を持ち寄り、専門的な議論を重ねていきます。


写真2:0.1トン級のお二人。日本大学の荒さんとJAMSTECの藤原さん。
「ヨコズーナ!」とか言われて悔しそう。お菓子を抱えて嬉しそう。


写真3:ジムで汗かく研究者。