ブラジル航海レグ2スタート!

2013/05/10

YK13-04 Leg2首席研究者
藤倉 克則(海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域)

ブラジル航海のレグ1では、リオグランデ海膨の形成を知る大きな手がかりを見つけました。多くの皆さんが、さまざまなニュースでご覧になったでしょう。そのニュースの発信にてんやわんやしているところに、私たちレグ2に乗船する研究者はリオデジャネイロに到着しました。また、リオデジャネイロに入港中はさまざまな見学会やイベントが催されました。

それらの合間をぬって、レグ1とレグ2の研究者間で引き継ぎをし、研究室のセットアップや調査資料の準備などなどめまぐるしく時間が過ぎ、時差ぼけも直る暇もなくあっという間にレグ2がスタートしました。

レグ2は、サンパウロ海台で深海化学合成生態系を発見し、生物の多様性・進化・生態・生理機能などを明らかにすることが目的です。また、その生態系がどのような化学・地学環境にあるのかといったことも明らかにしたいと思っています。サンパウロ海台は海底油田域です。南大西洋ではじめて海底油田にともなった本格的な深海化学合成生態系が発見できるかどうかが鍵です。

この航海もレグ1に引き続き日本とブラジルとの共同研究航海です。研究チームは、日本の研究者6名、ブラジルの研究者6名、調査全体をサポートする日本の観測技術員1名、ブラジル海軍からオブザーバー1名、NHKから2名の16名です。

それでは行ってきます!!


写真1:レグ1乗船者が書き残してくれたメッセージ。ありがとうございます。素敵な航海にします。


写真2:出発した「よこすか」からリオデジャネイロ港を見る。すぐ後ろに出港するときにサポートしたタグボート。