「みらい」北極航海レポート

2008年9月27日(土) アラスカ夏時間

北極海のシャワー

造水装置

毎日、採水器やバケツで北極海の水が採取されている。舐めてみたことがあるが、あまり塩辛くは感じ無かった。北極海は塩分が低いらしいので、日本の海水と舐め比べると、あまりしょっぱくないのかもしれない。
じつは研究観測とは別に、船で北極海の水が活躍している場所がある。それは皆の生活空間だ。


シャワー

「みらい」の機関室には、造水装置というものがある。1日約30トンの水を造り出している。汲み上げた海水を塩素消毒し、フィルターで塩やゴミを取り除いたものだ。多少口に入る分には問題ないが、飲料用ではない。飲料水はむつ市関根浜で積んだものを使用している。造水装置の水は雑用清水と呼ばれ、洗面台や浴室で使われているのだ。北極海の水で歯を磨き、北極海の水を浴びて過ごしている。


補足:浴槽には半分くらいまでしか湯を入れない。揺れて溢れ出るのを防ぐためだ。 代わりに浴槽に深さがあるので、肩まで充分浸かることができる。



(「みらい」北極航海取材チーム 広報乗船者 米本)