国立研究開発法人海洋研究開発機構 東日本海洋生態系変動解析グループ 東北マリンサイエンス拠点形成事業 ‐海洋生態系調査研究‐

お知らせ

2016年度

「TEAMS公開シンポジウム ~これからの東北マリンサイエンス~ 」 開催報告

掲載日:2016年10月24日

平成28年10月12日に東北マリンサイエンス拠点形成事業「海洋生態系の調査研究」(TEAMS)公開シンポジウム[主催:東北マリンサイエンス拠点形成事業(東北大学・東京大学・海洋研究開発機構)、後援:復興庁、岩手県、宮城県]を東海大学校友会館において開催しました。

本シンポジウムでは、同事業を通じて過去5年間で得られた成果や活動状況を一般の方々に報告するとともに、今後の取組が、東北の本格復興に向けて被災地のニーズと合致した効果的な取組となるようパネルディスカッションを行い、会場の参加者からもご意見をいただくことを目的として開催されました。

シンポジウムの冒頭では、海洋研究開発機構 研究担当理事 白山 義久より開会挨拶が行われ、東北の復興は未だ道半ばであり、自治体、水産研究機関、政府機関との連携を深化させながら本事業を推進することで、東北の漁業がより良い形で本格復興するために科学的な立場からまだ貢献できる可能性があることが述べられました。さらに、田野瀬 太道 文部科学大臣政務官による来賓挨拶が行われ、被災者の方々に哀悼の意を表すとともに、TEAMSによる更なる成果の創出に向けて尽力する気概と期待を述べられました。

その後は、TEAMSの海洋環境・生物モニタリング調査委員会、海洋生態系モデル構築委員会、漁業復興支援委員会、データマネジメント委員会、広報委員会からそれぞれのこれまでの5年間の取り組みをふまえた今後のTEAMSの進め方について報告がありました。

休憩後のパネルディスカッションでは、TEAMS代表である木島 明博(東北大学教授)にモデレーターを務めていただき、文部科学省 海洋地球課 林 孝浩 課長、東北区水産研究所 秋山 秀樹 所長、岩手県政策地域部科学ILC推進室 佐々木 淳 室長、岩手県水産技術センター 煙山 彰 所長、宮城県水産技術総合センター 永島 宏 副所長、東北マリンサイエンス拠点委員会 田中 克 主査にパネリストとしてご参加いただきました。

その中で、研究者間の連携、また研究者と漁業関係者の間の連携、蓄積された研究データからどうアウトプットへつなげるのかなど、最終的にどのような拠点を形成していくのかを含めて、来場者も交えた闊達な意見交換がなされました。

パネルディスカッションおよびアンケートで得られた有益な意見は、今後のTEAMSの進め方に反映させることになります。

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