試合結果RESULT

RESULT

大会6日目[1回戦]2021年9月10日(金)

第2試合

珪藻土
特別枠(北陸・甲信越ブロック2)

第3試合

WIN
釜磯海水浴場の砂
山形県

試合映像

レビュー[海洋研究開発機構高知コア研究所:久保淳]

「すべらない砂って一体何?」世間の人達の多くはリアクションですよね。ここ高知コア研究所で仕事をさせてもらっているものの、研究者ではない私。初めて聞いた時はもちろん「それって何やねん?」でした。が、しかし・・・


これ面白い!


試合内容は至ってシンプル。滑る滑らないの動画相手に思わず拳を握りしめたり、声を上げたりしている自分がいてびっくりです。もちろん、専門的な解説もあってフムフムと理解した(気持ちになった?)りもできます。でも、難しいことはちょっと脇において本能のまま試合を観戦する、こそっと自分の推しを応援するのもとても楽しいものです。すべらない砂甲子園、多くの人と共有していきたいですね。
それから、ロゴの「す」マークは覚えていただけましたでしょうか?すべらない砂甲子園のイメージが伝わるよう、たくさんのアドバイスをもらいながら作成しました。動画に出演させてもらってるコア犬君とともに、皆さんの記憶に試合と共に残ってくれたら、生みの親としてとても光栄です。

勝者コメント

第1試合
[長崎県五島列島福江島三井楽地区柏の石灰質砂丘岩:長崎県]

日本最古の花崗片麻岩との対戦だったので、ここ数万年で固まった若い砂丘岩は相手にならないだろうと思っていました。しかし、まさかの勝利!驚きです。石英が多い砂より、方解石が多い砂の方がすべらないんですね!この勢いのまま、2回戦も頑張ってほしいです。

第2試合
[五日市町層群 小庄泥岩層:東京都]

五日市町層群ですが、化学分析の結果から、意外にも粘土鉱物が多いということで「もしかしたら弱いのでは?」と思っていました。しかしながら、実際に対戦してみると、すべらなかった...最大トルクも7Nm以上にもなり、他の砂よりも固いという結果になりました。個人的な考えですが、粒子径が小さくなれば、砂(泥)同士の空洞が少なくなる、これによって接地面積が増大し、摩擦力も大きくなるのではないかと考えました。そうすると、次回の対戦相手は貝殻チョークなので、粒子径が小さく、また、傾向的に炭酸円が強い。かなり強敵になりそうですね。五日市がんばれ!!
現役高校生、府中高校地学部からもお声を頂きましたので、一応、ここに記しておきます。
我々に馴染み深い泥(五日市町層群)が初戦を勝利したことにうれしく思います。
もっと世間に、奥多摩、五日市を知ってもらいたいという気持ちですので、引き続き頑張ってほしいです。

第3試合
[釜磯海水浴場の砂:山形県]

第一回戦最終試合、対戦相手はチタン鉄鉱が多いいかにもつよそうな特徴的な組成の砂で正直戦々恐々としておりましたが、なんと勝てました。びっくりです。地元では当たり前に眺めていて、日本各地津々浦々の砂と比べたら正直それほど際立って特徴はあるのだろうかとも思っていたのですが、意外なものです。何が勝利に導いてくれたんだろう…長石…?
とりあえずこうなったら2戦目も善戦してほしいですね!
「黒崎海岸の砂鉄」さん、良い勝負をありがとうございました。くまモン討ち取ったり―(語弊)!

敗者コメント

第1試合
[舞鶴帯、島根県津和野コンプレックスの花崗片麻岩(約27億年前)の「砂」:島根県]

日本最古の岩石ということで、勝ち上がってくれると面白いなと期待しておりましたが、残念ながら一回戦敗退となってしまいました。
相手は出来立てほやほやのフレッシュな岩石ということもあって、寄る年波には勝てなかったのかもしれません。
今大会では石灰質岩が強い傾向にありますので、勝った長崎県の石灰質ビーチロックが勝ち上がってくれることを期待しています。

第2試合
[珪藻土:特別枠(北陸・甲信越ブロック2)]

コメント無し

第3試合
[黒崎海岸の砂鉄:熊本県]

一回戦で敗退してしまい非常に残念ですが、他の海浜砂との違い等興味深く拝見しました。楽しく参加させていただきありがとうございました。
 どの砂が栄光を掴むのか、引き続き楽しみに応援しています。