防衛省 防衛装備庁

2.5m×2.5m低速風洞

施設の概要と特徴

 本風洞は吹出口が対辺2.5m八角形の連続水平回流式の風洞です。最大風速は70m/sです。この風洞は、航空機、ミサイル等の風洞試験を実施する施設であり、試験装置としては6分力風洞試験を実施するスティング式支持装置や投下/投棄風洞試験に対応する搭載物投下/投棄風洞試験装置等があります。

施設の利用事例(または施設の適用分野など)

  • 各種航空機、ミサイル等の空力特性データの取得
  • 航空機搭載物の投下/投棄風洞試験

2.5m×2.5m低速風洞

垂直兼用風洞

施設の概要と特徴

 本風洞は一般的な水平に風を流すことに加え、垂直上向に風を流すこともできるという日本でも特殊な風洞です。水平形態では、吹出口が一辺3.3m正方形の連続回流式の風洞で、最大風速は70m/sです。垂直形態では、吹出口が対辺4.0m八角形の連続吹出式の風洞で、最大風速は34m/sです。この風洞は、航空機、ミサイル等の風洞試験を実施する施設であり、試験装置としてはロータ風洞試験等に対応するストラット式天秤やきりもみ風洞試験に対応する回転式荷重測定装置等があります。

施設の利用事例(または施設の適用分野など)

  • 各種航空機、ミサイル等の空力特性データの取得
  • 航空機のきりもみ試験
  • 落下傘試験
  • ヘリ等のパワーオン風洞試験

垂直兼用風洞

施設の所在地

東京都立川市栄町1-2-10


低速拡散風洞

施設の概要と特徴

~見えない脅威を可視化する~
 この施設は、防衛装備庁先進技術推進センターで実施中の「CBRN脅威評価システム技術の研究」の大気拡散シミュレーションの解析結果の妥当性を検証することを目的とした全長約27mの低速拡散風洞(エッフェル式)です。この風洞は、風速1~5m/sの模擬大気境界層を生成することができ、流量制御可能なエチレンガスによる摸擬大気境界層中の拡散実験を行うことができます。都市構造物等の模型を設置する測定部には、回転昇降する1.6mのターンテーブルと計測装置のためのトラバース装置があり、熱線風速計(スプリット式も利用可)、FID式濃度計及びターンテーブル床面埋込の15ch切換器付きFID式濃度計を用いて模型周りの気流場と濃度場の計測が可能です。今後、トラバース装置搭載のPIVとLDVによる計測も可能となる見込みです。また、模型は当センターが所有する3Dプリンタにより短期間で製作することが可能です。

施設の利用事例(または施設の適用分野など)

  • 模型周りの風向風速やエチレンガス濃度の実測

低速拡散風洞

施設の所在地

東京都目黒区中目黒2-2-1


三音速風洞装置

施設の概要と特徴

 航空機及び誘導弾等の飛行速度に相当する亜音速から超音速までの空気流を発生させて、その空力性能を模型により試験評価する装置です。

  • 形   式: 加圧噴出式
  • 速   度: 約0.3~4.0マッハ
  • 測定部寸法: 2.0m×2.0m

施設の利用事例(または施設の適用分野など)

  • 航空機等の空力性能試験

三音速風洞装置

施設の所在地

北海道千歳市駒里1032番地