2011年8月3日 船内時間=日本時間 昨夜の時刻改正で日本時間に。 本格的な陸揚準備開始 入港は明日09:00 これにてMR11-05航海報告を終了します。陸からのご支援、ご協力ありがとうございました。 (才野PD:川崎大師御札ありがとうございました。航海は無事成功、願が成就いたしました。)
2011年8月1日 船内時間=日本時間+1時間 06:00 KEOにて採水(放射能1000m) 07:00 ondeck KEO 目視観測 (奇しくもNOAA PMELの研究者とメールのやりとり中) これにて本航海における甲板観測作業は全て終了。分析、表層連続、エアロゾルサンプリングをしながら帰路につく。 本格的に陸揚準備開始:WHOI物品整理。漂流系策 点検整理、光センサー撤去作業 夜BS放送が見れるようになる。
2011年7月31日 Station S1 Day7 船内時間=日本時間+1時間 01:00 採水(ルーチン 2000m)29-44N/145-18E 03:00 配水+ARGO #19投入 (採水器回収時には激しいスコールであった.......らしい) 移動(3.0hr) 06:00 採水(ルーチン 2000m)29-44N/144-42E 08:00 配水+ARGO #9投入 ここから参戦。久しぶりの酸素取水。少し緊張。 天候:晴れ時々曇。気温26.1度、気圧1007hPa、波高1.5m、風速2.5m。 移動(1.5hr) 09:00 ARGO #8投入 30-00N/144-42E 自分はセジメントトラップ試料の整理。3.11前後を含む沈降粒子サンプル。西部北太平洋のサンプルは世界で唯一つ?!うまく行けばチャンピオンデータとなるだけに少し興奮。 移動(1.5hr) 10:00 採水(ルーチン 2000m)30-16N/144-42E 10:30頃 激しい雷雨。 12:00 配水ARGO #7投入 13:30 IONESSネット洗い 雨の中、10人ぐらいでの作業。自分は居室でデータ整理。 14:30 ARGO #11の捜索地点到着。 現在1時間毎にその位置を発信。GPSでトラッキング。波高1.5m、海面は比較的フラットではあるが。黒灰色のアンテナが果たして見つかるか?1時間に1回の位置情報が頼り。 15:30 まだ見つからない。自分も少々退屈気味。時折バードウオッチング。 16:00 発見!3時の方角に約500m。第一発見者は若い甲板部員。 双眼鏡越しに数十cmのアンテナが波間に見え隠れしているのを良く見つけたものだ。回収後チェックしたところ体積調整用の部分が損傷したため沈まなかったとのこと。陸に持ち帰り修理。スケジュールをやりくりし、時間を捻出して実施した捜索が報われてよかった。一日一善。 本日からクルーズレポート表紙コンテストスタート。力作が6点。
2011年7月30日 Station S1 Day6 船内時間=日本時間+1時間 06:00 ポップス係留系設置作業開始 担当者が最後まで入念に機器をチェック。時間通りに投入開始。 天気:薄曇り、風速2m/sec、波高1.5m。風、波とも小さいが、風向と流向が逆なので操船しづらいとブリッジ。しかし作業はスムーズに行われ、逆に効率よくシンカー位置まで移動で。所要時間ちょうど3時間。 (昨夜のIONESSではサメ2匹(だるまザメ)捕獲されたらしい。ブイ調にあったIONESS担当者からの差し入れ「重慶飯店のフォーチュンクッキー」を一つ。占い結果は 「You need a quick smart brain (あなたには素早い賢明な頭の回転が必要)」 .............ほっとけ!) 10:00 位置だし開始 10:30 終了 = 漂流系位置まで移動= この間、現場ろ過器の撤収作業。 13:00 漂流系回収作業 快晴:気温27度、波高1.6m、風速5m/sec 再び海洋性亜熱帯気候となる。 14:00-16:00 NORPACネット(K&M) Kimopyネットの見納め。退屈な番組ではあったが、最後と思うと少し寂しい。 自分は漂流トラップ試料のろ過。 = ARGO祭り開始 = (既に半分以上のARGOフロートは投入済み) 16:30 採水(ルーチン 2000m)S1にて 18:30 ARGO #13投入 配水は指名がなかったので引き揚げ。それよりも漂流トラップのろ過が終了せず、本採水の色素チームのろ過に迷惑をかける。 移動(1.5hr) 20:30 採水(ルーチン 2000m)30-16N/145-18E 22:30 ARGO #17投入 (夜中の配水を免除してもらうため)積極的に配水に参加。幸い塩検と色素と栄養塩のみ。楽勝。 移動(1.5hr) 24:00 ARGO #18投入 30-00N/145-18E 移動(1.5hr) 明日未明に採水、ARGO投入。
2011年7月29日 Station S1 Day5 船内時間=日本時間+1時間 06:00 BGC係留系設置作業開始 波1.5m、風速12m/sec。曇り。前線の影響で風やや強し。しかし作業に支障無し。 途中スコールもあったが、涼しい中での甲板作業。 10:00 縁起物のビールをかけた後、シンカーレッコ 11:00 位置だし 12:00-15:00 IONESS 雨(時折豪雨)の中の曳網。蒸し暑い中、カッパを着用して試料回収/ネット洗浄。 15:00 採水(RI 1000m) 16:00 S-NORPAC(鹿児島 1.5hr) 17:30 NORPAC(K & M) 先日まで、目的の有孔虫が採れない、と珍しく弱気、観測中止も考えた(?)Kimopyであったが、昨日の現場ろ過で水深100mあたりに目的の有孔虫がいることを発見。本日は再びやる気満々。船員さんガックシ。 20:00 VPR 横ではワッキーが明日の投入に向けて、自動採水器の最終調整。取水口の取り付け方法だけで1時間近く試行錯誤。これだけ時間をかけて、愛情を注いで準備したのだ。きっと成功するに違いない。 21:00-24:00 IONESS 本航海最後。担当者からはお礼のフォーチュンクッキーの差し入れ。 テレビで揚収/作業員数(本日は14人)確認して就寝。 明日は0600からPOPPS係留系設置作業。
2011年7月28日 Station S1 Day4 船内時間=日本時間+1時間 03:30 採水(基礎生産) 04:30 FRRF 05:15起床。 テレビでは基礎生産チームが培養ボトルをセットしているところを放映中。ご苦労様です。 06:00 現場ろ過(2 hr 1hrポンピング) 洗濯機を回して、そのまま甲板へ。外は薄曇り。涼しい早朝。波高1m。ほぼ無風。 08:00 FRRF 09:00 採水(PE/Paleo 0.5hr) 採水した20Lロンテナを箱詰め。その数4個、ロープ庫内での、たかだか15分の仕事。だが汗だく。 乾燥機からだしたばかりの作業服に着替える。 10:30 FF 11:00 T-NORPAC(鹿児島 1hr) 自分はエアロゾルフィルター交換 12:00 FRRF 自分は現場ろ過器フィルター準備補助。 14:00 FRRF 15:00 現場ろ過(RI 5hr) 本航海最後の現場ろ過。カートリッジフィルターによるサンプリングもようやく慣れて来たところ。 20:00 ビジュアルプランクトンレコーダー(VPR) (500m x2回:0.6hr) 本航海初登場。鹿児島大の学生が興味深そうに見ていた。 投入中にはワイヤー付近にイカ、トビウオ、そして何とウミガメが近寄ってきた。 終了後は現場ろ過のフィルター処理 22:30 自分にとっては長い一日が終了。 21:00-24:00 IONESS(RI) さすがにお手伝いはパス。
2011年7月27日 Station S1 Day3 船内時間=日本時間+1時間 05:00 NORPACネット(Kimopy & Michelle) 06:30で終了。 右舷に完璧なアーチ型の虹。コイツは朝から縁起がいい。 07:00 POPPS係留系切り離し 07:10 浮上確認 08:00 POPPS係留系回収作業 作業艇指揮は一等航海士。チョッサーから少しづつ仕事が移行中。そういえば最近、ブリッジでチョッサーを見ることが多くなった。もしかして近い将来船長昇進??何だかウレシイ。 炎天下、回収作業。ガラス球の”バラシ”を手伝う。 チェーンに”ロックナット”で固定されているガラス球をはずすtime-consuming work。主役は電動ドリル(略して電ドリ)。これ無しではやってられない。使用者はKimopy。彼にとっては高圧洗浄器に続く新しいオモチャを発見。 瞬時に”ナット”がとれるのが快感らしい。途中、要領が悪い、と電ドリを取り上げられる。すごく悲しそう。しかしいつのまにか高圧洗浄器でPOPPPSの 付着生物を落としているKimopyなのであった。 11:00 FF 昼食前に着替え。 昼食のデザートはモナカアイス。暑くて疲れているせいか、冷たくて甘い物が超ウレシー。 11:45-14:30 IONESS 本日の釣果:りっぱな魚(体長30cmほど)2匹。IONESSに捕まるとはドンクサイ奴。 14:30 採水(鹿児島、POC 30分) 15:00 現場ろ過(5.5時間 1000m) (兼 高圧実験) 錘(おもり)には洗濯ネットに入った高圧実験用の素材(カップヌードルカップ、耐熱マグカップ、ビーチサンダル)が装着される。装着前には担当者の厳しいチェック。ネギやカレー粉がろ過されないように。 夕食後、セジメントトラップの捕集カップ取り付け、およびスケジュール等の初期設定。汗だくになりながら二人で2時間20分。まだ現場ろ過回収で汗をかくこと必至だが、体が冷えるので本日2回目の着替え。 20:45 回収開始 肝心のカップラーメンは........大成功。1000mでも充分な圧力であることが確認される。ちなみに自分の(娘のリラックマ)ビーチサンダルは変化無し(ガックシ) 20:30-21:30 NORPACネット(鹿児島 1時間) 久しぶりにビール。 明日は5時30分起。6時から現場ろ過投入。
2011年7月26日 Station S1 Day2 船内時間=日本時間+1時間 (0500 関係者スタンバイ) 05:30 漂流系投入 気温26.4度、気圧1020hPa、水温27度、塩分34.6、波高1.5m、風速3.2m/sec。いわゆるベタ凪。 第一ブイ格納庫では培養実験後の酸素測定準備 06:30 S-NORPACネット(鹿児島 1.5時間) 08:00 マルチプルコアラ(5900m 4時間) 投入後、担当者から「カップヌードルつけなくてよかったんですか?」「アーッ...........」 (後の交渉で現場ろ過1000m投入時に高圧実験が実施できることとなる) 11:40 ondeck。水深5940mの海底堆積物採取に成功。 12:30 採水(バクテリア 4時間) 気温27.9度、気圧1020hPa、水温27.9度、塩分34.7、波高1.2m、風速5m/sec。 第一ブイ庫で30分作業しただけで汗だく。 それにしてもいい天気。やはり南はいい。 16:30 LISST 17:00-18:30 採水(paleo/trap 2000m) 夜まで待機。 20:30 真っ暗なテレビ画面だったが、突然デッキライトが点灯。IONESSが浮かび上がる。 21:00-24:00 IONESS また汗はかくこと必至だが、とりあえずシャワーを浴びる。 久しぶりのIONESS。 カッパを着用してもしなくても作業服はビショビショ?と思いきやそれほどでもなかった。シャワーよりウイスキーを選択。 明日はPOPPS係留系回収の大一番あり。
2011年7月25日 Station S1 Day1 船内時間=日本時間+1時間 03:30 採水(基礎生産) 04:15 FRRF (05:30 日の出) 06:00 FRRF 06:30 天気:晴れ、気温27.2度、水温26.8度、波高2m、風速3.2m/sec。 海況はバッチリ。 07:00 BGC係留系切離 07:20 切り離しコマンド送信 07:21 浮上確認 08:00-11:30 BGC係留系回収作業 朝から日射しガンガン。一時間もすると汗だく。ヘルメット内、革手袋内ムレムレ。むつ研担当者はアイスノンを首に巻いて熱中症対策。自分もこまめに給水。一方、MWJむつ研の人間は涼しい顔。「大丈夫?」と聞いたら「自分はトライトンブイ担当ですから」。失礼しました。 今回は珍しく、係留系のからみなく回収される。 全てのセジメントトラップが順調に作動。200, 500, 5000mにおける沈降粒子の時系列的サンプリングに成功。捕集量はK2より多いようである。想定外。今回の目玉は3.11を境に人工放射性核種が検出されるか否かである。 200mのトラップは、生物付着が激しかった。高圧洗浄機で洗浄。気落ちよいほどキレイに落ちる。面白いのか志願者多数。一家に一台常備したい。水遊びにはちょうど良い甲板気温。 11:30 FF 12:00 T-NORPAC(鹿児島) 12:40 FRRF 13:00から自動採水装置RASのセッティングの補助。担当者は「一水入魂」で、サンプルバックに防腐剤を入れ装置に装着。 14:00 FRRF 15:00 NORPACネット(Kimopy & Michelle) 有孔虫マニアとハワイから来たオランダ娘。ずっとお話されてます。しかし2時間立ちっぱなしはスゴイ。 16:00 漂流系組み立て。 まだまだ日射し強い。しかし、寒いよりはマシ、との意見が大勢。 17:00 採水(鹿児島、POC) 採水だけで汗びっしょり。本日だけで2回作業服交換(今晩 洗濯しなきゃ)。 18:30 FRRF 19:30 NORPACネット(Kimopy & Michelle) こちらは”有孔虫熱中症”。本日はダブルヘッダー。 21:30 T-NORPAC(鹿児島) 明日は0530からセジメントトラップ漂流系投入 セジメントトラップ
2011年7月24日 船内時間=日本時間+1時間 ARGO祭り(S1周辺での集中ARGO投入/観測)実施中。現在まで11本のARGO投入済み。 07:30 水温27度、塩分34.6度、波高2.7m、風速7m/sec。海況は良くなりつつある。 12:00 22本中15本のARGOフロート投入完了。採水が残っているのでだいたい半分のARGO祭り終了といえる。 本船はS1に向けて航走開始 13:00 FF(水中光測定) 有光層 が110m。昨日までの台風で亜表層の栄養塩が表層へ供給され生産が高いのでは?と予想されたが、それはなさそうな雰囲気。何故なら海が青いから。そして暑い(水温、気温:27度)。 14:30 S1到着。採水(ルーチン) いよいよ(仕事上の)後半戦が始まる。 波高2.5m、風速5m/sec。 20:00 NORPAC/T-NORPACネット サンプル採集後、サンプル瓶に”炭酸水”を入れているので何をしているのか尋ねたところ、良い麻酔になるとのこと。 Good to know. 22:00 終了 S1第一日目終了。幸い台風の影響はほとんどなくなった。 明日は3:30から基礎生産採水。 そしてBGC係留系回収他盛りだくさん。 甲板風景
2011年7月23日 船内時間=日本時間+1時間 07:00 北緯30-09度、東経143-0.3度 気圧997hPa、波高3.7m、風速11m/sec ブリッジミーティング S1到着は15時頃。それから何ができるか相談。恐らく採水ぐらいか? 09:30 天気は晴れになる。ただし波高4m、風速10m/sec。 新しいS1スケジュールを発表。しかしすぐにクレームがくる。あちらをたてればこちらが立たず。悩ましいところ。 既にメニューを減らした上でのハードスケジュール。荒天待機が半日増えると切り捨てられる観測がでてくる。 14:00 Station S1(30N / 145E)到着。 しかし波高4m、風速15m/sec。FF、続いて採水の予定であったが、どちらにも厳しい海況。 現場で相談した結果、明日の昼までARGOフロート連続投入(通称 ARGO祭り 第一部)を実施することにする。 15:40 一つ目のARGOフロート投入。これから明日の昼まで、約2時間毎にARGOフロートを投入する。 17:00 ARGO #2投入 繋船甲板から投入 18:20 ARGO #3投入 作業甲板から投入 波高3.8m、風速12m/sec。なかなか静かになりません。 19:35 ARGO #4投入 作業甲板から投入 20:50 ARGO #5投入(これまでインターバルは1時間20分程度) 22:15 ARGO #6投入 作業甲板から投入。海況が良くないので繋船甲板からの投入は止めたようである。 見届けてからジム/サウナ。 (サウナからでてくると女子大生二人がビリー中。後30分早く来てくれてたら....う~ん、残念) 23:30 ARGO#7投入 波高5m、風速13m/sec。一向に穏やかになる気配なし。
2011年7月22日 船内時間=日本時間 06:30 北緯33-34度、東経141-0.8 (だましだまし)S1に向けて航走中 波高6m、風速12m/sec。海上はあいかわらず大時化。昨夜は書斎の戸棚が バタンバタンと何度も開閉、その度に起こされたため少々寝不足。 07:00 ブリッジにて今後の海況について打ち合わせ。台風の速度が遅く、日本とS1の間に居座っているかのごとし、とのこと。最悪。 (昼食 カツカレー。しかし悩み多しでおかわりする気力/食欲なし) 昼の段階で S1まで240マイル。10 knotで走れたとして S1到着は24時間後。 船は針路を適当に変え、揺れをおさえながらS1に向けて航走。 終日 デスクワーク(論文読み、論文作成) 22:00 時刻改正(+1時間:船内時間=日本時間+1時間) これによりS1での日出時刻は5:30頃、日没は19:20頃となる。 明日からS1。 しかし0:00現在、気圧は回復せず998hPa。風速15m/sec。波高5m。
2011年7月21日 船内時間=日本時間 S1に向けて航走中 波高6m、風速16m/sec。海上は大時化。台風もS1をめざしているかのような動きを見せている。我々は台風に向けて走っているよう。まだまだ海況は悪化します、と船長。足を踏ん張ってデスクワーク。 終日 データ整理などデスクワーク。 16時30分 北緯35-42分、東経142-05分 気温22.4度、水温26.9度、気圧1004hPa、波高6.0m、風速15-18m/sec。 あいかわらず船体動揺激しい。S1に直行は厳しいので、200度の方向(日本に平行)で南下中。
2011年7月20日 船内時間=日本時間 06:20 金華山沖(北緯37-50度、東経142-32度) 気温23.5度、気圧999.9hPa、波高3.3m、風速3m/sec 本船は台風の影響を避けるため金華山沖に避泊中。 07:00 ブリッジにて今後の計画について打ち合わせ。 本日は台風の影響を避ける為に避泊(ただし表層海水採取のリクエストがあるため釜石沖まで移動) 午前中 航海計画検討(この台風の影響が長引けばカットする観測項目も)、メタデータシート整理 13:00 (北緯38-50度、東経142-19度) 気温18.9度、水温18.7度、気圧1002hPa、波高3.3m、風速14m/sec 台風6号は針路を東に変えて進行中。S1にどれぐらい近づくか、またその速度が気になる(ゆっくりだと海況回復も時間がかかるので) 午後 現場ろ過電池交換補助 夕方 ハイボリュームサンプラーフィルターの交換。 風速15m/sec。次第に風雨が強くなっている。
2011年7月19日 船内時間=日本時間 06:00 D3着 (水深150m )マルチプルコアラ 海底が砂質のせいか?堆積物が少ないせいか?収穫ゼロ。サブボトムプロファイラー(SBP)調査で予期していたとおり。再トライ無し。 06:30 採水(RI 100m) 07:00 離脱 09:00 D2着 (水深140m )マルチプルコアラ 今回はサンプリング成功。 09:30 採水(RI 100m) 10:00 離脱 *11時前 「ドン」「ブルブル」という船体動揺あり。無線で「操船のせい?それとも地震?」との会話。間もなくテレビで宮城沖で地震発生とのテロップが流れる。地震により船が震動することを初めて経験。 13:00 D1着 (水深180m )マルチプルコアラ 13:30 採水(RI 100m) 14:00 離脱 * D1, D2付近の海底堆積物から高いセシウム濃度が報告されていたので、船上サンプリング前に得られた海底堆積物の放射線量を測定した。NaIシンチレーションサーベイメータおよびGMサーベイメータで測定した結果、これまで船上で測定された値と同程度であり、まったく問題なかった。 本船は台風の影響を避けるため金華山沖に移動開始。これからしばらくは荒天待機? 放射能測定用採水
2011年7月18日 船内時間=日本時間 (言わずもがな03:00起床。 03:45。さあっ!行くぞ!最初からUSAに押され気味。 わー。ぎゃー。セーフ。わー。ぎゃー。あぶね~。ヒエー。ア~ア。キャー(USA GOAL)。 あぶね~。ダメ。走れ。打て。よっしゃー。お~。お~、ヨッシャー(JPN GOA~~~~~AL!。) 17:30 いつのまにか日の出。天気:快晴。波高2m。 (さあっ!延長戦(採水06:00でなくて大正解)。 いきなりUSAの猛攻。耐えろニッポン。しかし、しかし、しかし、アブネ、アブネ、ア~。 ヤラレタ~(USA GOAL. オイ、コラ、180cmのFWのキミ。名前通り一人でバック守ってなさい。 しかしまだ15分あるぞ!U•S•A-U•S•Aの大歓声。誰かニッポン、チャチャチャ、音頭とるヤツおらんのかい! 後10分。ガンバレ!ニッポン!ミヤマのクロス!よっしゃ~。ア~。惜しい!サワのパス!ア~。惜しい! そしてコーナー。えっえっ?入った?入った!ヤッター!サワ!サワ!サワ!サワ!サワさま~~! そして18歳のイワブチ投入(実は私、この娘のファン。良く走る”男前”のドリブラー。ゴール前で勝負してPKをもらえ。 嘘!一発レッド???ボールにいってるでしょ!!よっしゃ。オフサイド-ロスタイム1分。終了、おーっとPKだ。) 06:15 ここで作業服に着替えて自分も戦闘モード。 (PK戦。ミヤマさすが。アメリカ3本はずした!!ヤッター!なでしこジャパン世界一!!!!!サワ、得点王!MVP!なんか目がウルウルしてきた~~~) 06:00 採水(RI-Genome: 200m)。 集まった人は皆笑顔。挨拶は「おめでとうございます」。まるで元旦の朝のよう。 採水器ondeckまで表彰式を観る。 トロフィーを頭上高く掲げた瞬間、舞い上がる紙吹雪。まさか日本人がこの場面に登場するとは。再び目がウルウル。 08:00 F1セジメントトラップ係留系設置作業 波高2.2m、風速5.5m/sec。これまでよりは海況は悪いが作業に支障はなさそう。 08:15 500mトラップ投入 08:30 1000mトラップ投入 09:18 シンカーレッコ。全長1000m程度の係留系だったのであっという間に作業終了。 09:40 位置だし 11:30 マルチプルコアラ 12:30 on deck 15cm×6本の表層海底堆積物採取に成功。 マリンワークは再投入の準備。試料はKimopyを中心に2組に分けれてコアきり。多くの乗船者が手伝ってくれているので作業は順調に進む。 15:00 D4(北緯36-41.5度、東経141-9.0度、水深180m)着 マルチプルコアラ(今度は30cm程度の海底堆積物が採取される) 15:30 採水(RI用 100m) 16:00 本日の作業終了 夜 なでしこジャパン優勝記念決起集会。 セジメントトラップ投入作業 マルチプルコアラ 堆積物の放射線量検査
2011年7月17日 横浜港出港 船内時間=日本時間 06:00 既に気温は27度。 07:00 ブリッジにて打ち合わせ。昨日の予想以上に海況は悪そう。 明日できるだけのことをF1で実施。その後は海況の様子を見ながらS1に向かうことに決定。 08:00 出航前点呼 09:00 横浜港出港 見送り:男性2名、女性3名。 快晴。遠くの富士山がハッキリ見える。風が強い証拠?! ベイブリッジを見上げる優越感。 エアロゾルサンプリング開始。 甲板では係留系準備。 10:30 (新乗船者のみ)ブリーフィング 11:45 女子だけの集合写真。同時女性乗船者13名を記念して。そして”なでしこジャパン”の勝利を祈願して、日章旗を持っての撮影。カメラマンはもちろんKimopy。 12:30 表層ポンプスタート 午後 セジメントトラップ投入準備。第一ブイ格納庫で2時間の作業。汗だく。 15:30 乗船者ミーティング 台風の影響で明後日には観測不可能な海況になるとの予報。確かに船体動揺が大きくなりつつある。 明日が勝負か? 16:45 金比羅さん 18:00 MWJによるマルチプルコアラ作業安全教育。 明日はF1。0630より採水。 (03:30からはW杯決勝戦) 横浜港出港 ナデシコみらい(なでしこジャパン優勝祈願)
2011年7月16日 横浜港入港 船内時間=日本時間 09:00 横浜港山下埠頭 入港 WHOI係留系、マルチプルコアラ、東工大ハイボリュームサンプラー搭載。 午前中はPDを始め、外部研究者、業者など多くの訪船者あり。 午後 東工大ハイボリュームサンプラーの取り扱いの説明とサンプリング計画打ち合わせ。 WHOIのセジメントトラップ、切り離し装置作動確認。 夜 WHOI研究者と中華街へ。以外と風があって涼しい。これは最近では異例とのこと。 台風の影響か?
2011年7月14日 船内時間=日本時間 Station F1(北緯36-29度、東経141-30度、水深約1340m) 07:30 気温23.1度、気圧1015hPa、水温22.9度、塩分34.0、波高0.8m、風速7.3m/sec 天気:快晴。 08:00 IONESS移動等準備 08:15 現場ろ過投入作業(RI用 9:00ポンピング4時間) 複数の船舶を確認。これまでの観測点より陸に近いことを確認。 平行して表層海水のMn/Csフィルターろ過も実施。この作業も大分慣れて来た。 13:00 回収作業開始 回収後、試料回収。汗だくになる。 13:30 シービーム(F1 セジメントトラップ設置地点周辺海底調査) K2やS1ほど平坦な海底ではないが、F1の設置目標地点を決定。 16:00 D1に向けて航走開始。Leg.2時に実施するマルチプルコアラ地点の海底地形、地質調査が目的。 ナデシコジャパン 決勝進出! 決勝は18日未明。横浜とS1の中間点。衛星放送が入るかどうかビミョーな位置。 現場ろ過装置 動物プランクトンの放射線量調査
2011年7月13日 船内時間=日本時間 Station F1(北緯36-29度、東経141-30度、水深約1340m) 08:30 気温23.5度、気圧1016hPa、水温22.3度、塩分34.0、波高0.8m、風速6.7m/sec 天気:快晴。 02:30 採水(基礎生産、ルーチン 1000m) (日出時間 4:30頃) 福島に近い観測点、ということで念のため海水、大気の放射線量を測定するも平常値(0.06 micro Sv/h程度)。 03:30 FRRF 08:00 FRRF 09:00 採水(RI 1000m) ”ホットスポット”(ARGOフロートの観測結果から福島沖の海水が南下し、黒潮続流にのって東進開始すると考えられる場所)と考えられる場所なので採水希望が多い。ただし空間線量等は平常値。 11:00 FF 昨日は有光層が45m程度であったが、本日は65m程度。培養実験中だが少し条件が異なる。結果の解析に注意が必要。 11:30 FRRF 14:30 FRRF 18:30 FRRF (日没時間 19:30頃) 22:00-24:00 IONESS(曳網時間 ”2”時間) サンプリング前に念のため放射線量測定。こちらもまったく問題なし(0.06 micro Sv/h程度) 25:00 サンプリング終了。これにてLeg.1のIONESS終了。 甲板の放射線量検査
2011年7月12日 船内時間=日本時間 08:44 北緯37-11度、東経143-39度 気温26度、気圧1017hPa、水温26度、塩分34.0、波高0.5m、風速6m/sec 天気:快晴。 セシウム磁力計曳航、ゾンデ観測を実施ながらF1に向けて航走中。 午前 データ整理。 コパアメリカ(アルゼンチンvsコスタリカ)を見ながら、との目論みだったが電波状況が悪く断念(神様はちゃんと見てるんですね)。 午後 現場ろ過器準備(カートリッジフィルター装着等) 15:30 セシウム磁力計回収 16:00 (ゾンデ放球後)FF 19:30 F1(36-29N / 141-30E)着。 19:30 ゾンデ祭りグランドフィナーレ 何かを期待して、老若男女が集まる。しかし”尺玉”も、”乱れ打ち”も“出店(Kimopyの写真屋さん、とか、はじめチャンのペンギンズバー、とか)”もない静かな幕切れ。しかし船長が星座を説明してくれ、ロマンチックな夕暮れであった。 明日は02:30から採水(ルーチン、基礎生産)。
2011年7月11日 船内時間:日本時間+1時間 06:30 北緯39-30度、東経148-06度 気温18.4度、気圧1016hPa、水温20度、塩分33.9、波高1m、風速8m/sec 天気:快晴。久しぶりに青空を見る。 セシウム磁力計曳航、ゾンデ観測を実施ながらJKEOに向けて航走中。 朝からBS放送が受信可能。 途切れ途切れながら久しぶりに「おひさま」を観る(陽子のダンナさんが帰ってきてた)。 ナデシコジャパンがドイツを破ってベスト4。明日からコパアメリカ2011放映?!Yeah! 10:00 ゾンデ13個目放球。気温19.5度。快晴。風速3m/sec。 ギャラリー多し。目立っていたのはKimopy。キャップに眼鏡、チェックのシャツをGパンにパンツイン。三脚付一眼レフデジカメを持ち、首からは双眼鏡。極めつけは胸ポケットからのぞくトランシーバー。放球コンテナ/ブリッジ無線を傍受するためのもの。完璧なオタクファッション。 13時 洋上セミナー 東京大学大気海洋研究所際沿岸海洋研究センター 福田秀樹さん (講演タイトル)平成三陸大津波 とりあえず逃げておこう (講演要旨)3月11日に宮城県牡鹿半島沖で発生した巨大地震により、東日本の太平洋岸の各県は大津波に見舞われましたが、岩手県沿岸部の真ん中付近に位置する大槌町も最大12.6mの波高を持つ大津波に襲われました。 この大津波と続いて発生した大火災により、海沿いの平地にあった町の中心部はほぼ完全に破壊されてしまいましたが、大槌町の町外れの海辺に立地していた東京大学大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センターの三 階建ての建物も三階まで水没し、内部のものは殆ど使えなくなってしまいました。とりあえず避難場所へ、と避難した我々はたまたま安全な避難場所にいたので難を逃れましたが、直後にあのような大津波に見舞われるとは想像もしていませんでした。 本講演では写真の紹介を中心に津波襲来時の様子やセンターと町の被災状況を簡単に報告したいと思います。 被害の大きかった現場で被災した人にしか語れない生々しい体験談。皆固唾をのんで耳を傾けた。 16時 JKEOブイ確認。あいかわらず流木や漂流発砲スチロールが多い。 16時45分 JKEO (北緯38-05度、東経146-25度) 採水(ルーチン採水 4時間) 気温22度、気圧1017hPa、水温22度、塩分33.9、波高1m、風速3m/sec 我々に取っては汗ばむ陽気。 19時 居室のトランシーバーで採水作業の様子をモニター。 後部操舵室「CTD 3000m。停止。採水します.....CTD 2000m。停止。採水します......... 突然ブリッジから「左舷にイルカの群れ」 あわてて居室を飛び出し左舷へ。これこそ居室にトランシーバのある首席の特権。一番乗りをめざす。が、既にKimopyが双眼鏡を構えていた。無線を傍受していたのだ。脱帽。 20時 次第に第一ブイ格納庫に人が集まり始める。しかし多くはドライラボのテレビの前に。何事かと思いきやコパアメリカ放映中。ボリビアVSコロンビア。CTD深度情報を横目で見ながら観戦。水深100mで覚悟を決め雨具を着用。いざ出陣。 採水終了後、セシウム磁力計再投入 ゾンデ祭り再開 22:00 時刻改正(マイナス1時間:船内時間=日本時間) 明日夜にはいよいよ福島南東沖80kmの観測点F1(北緯36-29度、東経141-30度)に到着。
2011年7月10日 船内時間:日本時間+2時間 07:30 北緯42-23度、東経153-10度 気温12.1度、気圧1012hPa、水温13度、塩分32.7、波高1m、風速9m/sec セシウム磁力計を引っ張りながらJKEOに向けて航走中。 終日 データ整理。海は穏やか。 正午前に定時報告の確認のサインのためにブリッジへ。たかだか10分程度しかいなかったが海面に目をやると木材やブイなど複数の漂流物を目撃。今朝は冷蔵庫が流れていたとのこと。震災から四ヶ月。被災地のものがこの辺りまで漂流しているのである。 海水処理室ではWM研究員が自動採水装置RASと格闘中。久しぶりの登場。S1のPOPPS係留系に搭載予定。うまくいけば”チャンピオンデータ”が得られるが...... 17:00 北緯41-34度、東経150-30度 ゾンデ祭り開始 これから緯度15分毎、 約1.5時間毎にゾンデ放球。親潮/黒潮フロントの大気ー海洋相互作用の観測が目的。担当者はワッチを組んで約50時間連続で観測。 22:00 時刻改正(マイナス1時間:船内時間=日本時間+1時間) 家に電話した後、ジム/サウナ、そしてビールのみながら読書。ゾンデチームには申し訳ないが久しぶりにノンビリ。
2011年7月9日 船内時間:日本時間+2時間 北緯45-48度、東経158-17.7度 07:00 気温9.0度、気圧1005.8hPa、水温8.4度、塩分32.7、波高1m、風速7m/sec ベタ凪。本船は** knot(少しスピード違反)でKNOTへ向けて爆進中。 午前中 K2観測のデータ整理。表層混合層20m程度。有光層 40m。早く栄養塩、クロロフィル、基礎生産のデータがみたい。 午後 K2で回収されたセジメントトラップ試料の整理。定規で捕集された沈降粒子の高さを計測しながら、シールして、ラベルをして梱包。自分にとっては今回の最大の目玉商品。特に3.11以降のサンプルに注目。試しにNaIシンチレーションサーベイメーターで捕集カップの外から放射能を測定してみるがBGと変わらない。安心やら、がっかりやら。モチロン勝負は陸上に帰ってから。 18:45 Station KNOT (44N / 155E)着 採水(ルーチン) 採水の傍ら鹿児島大学の手曵プランクトンネット実施 気温12.6度、水温11.5度。風速1.5m/sec。 非常に暖かく穏やかに感じる。 久しぶりにビン並べ、表層バケツ採水の補助(ブイ調でダベっていたら手伝いを命じられた)。 22:00 採水器ondeck。取水 24:00 終了 セシウム磁力計を引っ張りながらJKEOに向けて航走開始。 途中から緯度15分毎、 約1.5時間毎にゾンデ放球。親潮/黒潮フロントの大気ー海洋相互作用の観測が目的。担当者はワッチを組んで約50時間連続で観測。こちらはしばしの休息。
2011年7月8日 船内時間:日本時間+2時間 K2 (北緯47度、東経160度) 02:30 採水(基礎生産/HPLC) 03:30 FRRF 04:00 S-NORPACネット(鹿児島大学) 08:00 FRRF 11:00 FF 12:30 FRRF (13:00 ゾンデ観測/放射能確認作業打ち合わせ。関係者のみ) 14:30 FRRF 15:00 NORPACネット(Kimopy&Michelle) 19:00 FRRF 19:30 S-NORPACネット(鹿児島大学) 23:00 IONESS (1-1.5hr) 24:30 IONESS揚収。K2離脱。 25:30 居室へ。 KNOTへ向けて航走開始(航走時間:約18.5hr) これほどスケジュール変更に頭を悩まさなくても良い航海は初めて。 霧は問題だが、やはりこの時期に北の観測はやりたいもの。
2011年7月7日 船内時間:日本時間+2時間 K2 (北緯47度、東経160度) 05:00-05:40 漂流トラップ回収作業着手(スマル投入) 若い人が多いので自分は後方から見学。多くの沈降粒子が捕集されている。ふわふわした緑っぽいものは珪藻?トラップ内に生きたカイアシ類が多い。早く除去しなくてはマリンスノーが食われてしまう。 08:00-10:00 NORPACネット(Kimopy & Michelle) 自分は学生といっしょに漂流トラップ試料の回収/ろ過。試料回収後、トラップの水洗い。他のグループの試料回収の手伝いもあったが、自分は皆のトラップ水洗いを選択。 「生物が多くてろ過に時間がかかる」と脅されていたが、ろ過は1時間弱で終了。 早速、捕集カップの水洗い。そういうと現場ろ過器の水洗いも船上での自分の仕事。もしかしたら自分は水洗いが好きなのかもしれない。家では、食器洗い器より、手洗いを選ぶし.....。 11:00 FF(フリーフォール) 有光層 45m程度。 11:30-12:40 IONESS 浅い水深での曵網だったので1時間ちょっとで終了。作業員は15人。先日のミッドナイトIONESSの作業員数30人の半分。自分を含め、サンプル処理/分析に忙しい人が多くなったためか?それともこれだけIONESSをやると皆飽きてきたか?しかし終了後にはサンプルの回りに人だかりができ担当者の説明に聞き入っていた。 14:30-20:00 現場ろ過(1000m, 投入時間:1時間、ポンピング:4時間、回収:0.5時間) 今回はいくつかの層の現場ろ過器にWHOIのカートリッジを装着しての投入。 表層水のろ過も平行して行う。途中、空気を”かんで”ポンピングが止まっていたり、と一筋縄ではいかない。しかし何とか全てのろ過が無事終了。現場ろ過器やカートリッジホルダーの”水洗い”(やっぱり)。 19:00から休み無く2時間半。4年前に"Smoke free"になったので「ちょと一服」が不要になる。 20:30-21:30 NORPACネット(鹿児島大学、1hr.) いよいよ明日はK2最終日。
2011年7月6日 船内時間:日本時間+2時間 K2 (北緯47-05度、東経160-04度) 01:00 IONESS終了 01:00 乱流フラックス航走 04:15 起床。04:45 甲板へ。 既に第一ブイ格納庫では基礎生産チームが24時間培養終了後のサンプリングを実施中。またウエットラボでは昨夜から今朝未明に実施されたIONESSのサンプル処理中。 05:00 現場ろ過(6.7時間)(川上) (ポンピング開始:06:00、終了:11:00) 現場ろ過器投入後、繋船甲板で表層海水のくみ上げ/ろ過作業テストを実施。これはWHOIからの依頼で表層海水をポンピングし、特殊なフィルターで海水中に溶けている物質を吸着ろ過するもの。喫水5mの水面からポンプアップするために流量が小さくなり、かつフィルターホルダーからの水漏れがなかなかとまらず作業は難航。とりあえず小さい流量で長時間のろ過を試みる。 09:30 天気: 曇り、気温8.4度、気圧1006hPa、水温7.4度、塩分32.7、波高1.2m、風速7.3m/sec。 風があるせいか霧は晴れている。 11:45 NORPAC-net (鹿児島大学0.5hr) 13:00 NORPAC-net(Kimopy & Michelle 2hr.) 15:00 採水(鹿児島、POC 0.5hr) 夕方に観測終了。夕食時、久しぶり(?)に”ひな壇”に人がそろう。 夕食後、自分は現場ろ過器のセッティングの補助。 WHOIのマンガン/セシウム吸着剤を現場合わせで、現場ろ過器に装着した。見た目はブサイクだが手作り感があってなかなかの出来映え。 明日は05:00漂流トラップ回収から。
2011年7月5日 船内時間:日本時間+2時間 07:30 K2 (北緯47-05度、東経160-04度) 天気: (あいかわらず)濃霧、気温7.7度、気圧1007hPa、水温6.9度、塩分32.8、波高1.2m、風速3.3m/sec。 02:30 採水(基礎生産) 03:30 FRRF 08:00 FRRF 08:40 採水(PE/paleo 200m) 11:00 FF 濃霧ではあるがこれまでで最も日射量が大きい。 11:30 T-NORPACネット(鹿児島大学 1hr) 12:30 FRRF 14:30 FRRF 15:00 NORPACネット(Kimopy & Michelle) 鹿児島大学男子学生が補助。「Kimopyとしゃべらんで、もっとMichelleとしゃべらんかいな。生きた英会話の勉強にならんがね」(テレビを見ながらつぶやくオッサン) 19:00 FRRF 22:00-25:00 IONESS(放射能測定用サンプリング) 今、「みらい」船上で最も人が集まるホットスポット。でも明日が早いので今晩はパス。
2011年7月4日 船内時間:日本時間+2時間 07:30 K2 (北緯47-05度、東経160-04度) 天気: (あいかわらず)濃霧、気温7.3度、気圧1014hPa、水温6.7度、塩分32.8、波高1.2m、風速7m/sec。 乱流フラックス航走中 01:00 IONESS揚収 (-02:00 IONESSサンプル処理終了) -朝まで乱流フラックス航走- 08:00 BGC係留系設置作業 霧雨の中作業開始 08:30 200mトラップ投入 08:50 500mトラップ投入 10:00 4810mトラップ投入 10:30 投入地点までの曳航開始 11:23 シンカーレッコ =11:30 FF= 13:38 係留系位置だし終了 (47-0.3363N / 159-58.4159E, water depth: 5218m) 係留系は回収できて当然、設置できて当然。しかし担当者の苦労は心身ともに多大なもの。設計、資機材調達、陸上/海上準備、投入作業まで、その尽力に感謝感謝。これでLeg.1での係留系作業は終了。しかし、考えてみると、Leg.2は大変だなあ(回収:2系列、設置:3系列)。 14:00-18:00 採水(バクテリア) 18:00-19:00 LISST 21:00-22:00 NORPACネット(JAMSTEC&鹿児島大学) 明日は02:30から基礎生産採水。本日でK2前半戦終了。観測達成率100%。明日からもそう願いたい。 ジム/サウナの後、久しぶりのビール。
2011年7月3日 船内時間:日本時間+2時間 07:30 K2 (北緯46-55度、東経160-06度) 天気:濃霧、気温8.1度、気圧1014hPa、水温6.5度、塩分32.8、波高2.3m、風速7m/sec。 乱流フラックス航走中 01:00 IONESS揚収 (-02:00 IONESSサンプル処理終了) -朝まで乱流フラックス航走- 08:00-10:00 NORPACネット(Kimopy & Michelle) 午前中、セジメントトラップ投入準備(捕集カップ取り付け、初期設定:7/5サンプリング開始。サンプリング間隔16日。来年の6/5に全てのカップが回転するように設定) 11:00-14:00 IONESS うねりが大きく時折ワイヤーが”しゃくる”が問題なし。試料処理にやはり24人集まる。大量のクラゲが捕獲される。 15:00-16:00 採水(RI 1000m) 周囲はあいかわらず濃霧。 22:00 IONESS 25:00まで待機。 食堂には「夜食としてご自由にお食べ下さい」と、牛丼! and/o r カレー! and/or 大学芋!。昔ならand/and だが、今はそういうわけにはいかないし.......非常につらい選択。 いずれにしても食べる為にはエクササイズ!エクササイズ! 26:00 終了後、明日が誕生日の女子学生にお菓子袋プレゼントのサプライズ。プレゼンターはMWJのオッシー君。出逢いがありますように。 食堂には 牛丼! and/o r カレー! and/or 大学芋!我慢我慢
2011年7月2日 船内時間:日本時間+2時間 08:00 K2 (北緯47-00度、東経160-05度) 天気:曇り、気温8.3度、気圧1011hPa、水温6.5度、塩分32.8、波高1.4m、風速11m/sec。 04:00 基礎生産漂流系回収に着手(スマル投げ) 順調に30分弱で回収。 04:30 漂流セジメントトラップ投入作業開始 08:00 採水(Paleo/Trap 2000m 2hr.) 今回のK2、有光層 は40mぐらい、水深100mに水温約1.5℃の中冷水あり。ろ過に時間がかかるとの報告多数。クロロフィル濃度がとても高い(~2mg/m^3?)可能性あり(後に亜表層で1.25mg/m3との報告有り。K2では最大級。)。ただし霧が多く晴れない。 (10:00 ondeck。取水) 11:00 IONESS 雨の中のIONESS。 14:00 ondeck。試料回収(1時間弱) 手伝い17人ぐらい。問題は夜。25時に何人集まるか??? 14:00 NORPACネット(Kimopy & Michelle) 16:00 現場ろ過 (18:00 ondeck) 19:00 採水(鹿児島/POC 約0.5hr.) 22:00 IONESS (本を読んだり、ジム/サウナに行ったり、夜食のオニギリ(タケノコご飯)を食べたりして、2500まで待機) 25:00 ondeck。試料回収(1時間弱) 集まった人数、何と24人!夜のIONESSでは最大か? 長い夜が終了。明日もこのパターン。
2011年7月1日 船内時間:日本時間+2時間 05:00 K2 (北緯46-59度、東経160-11度) 天気:晴れ、気温6.5度、気圧1010hPa、水温6.5度、塩分32.8、波高1.7m、風速6.5m/sec。 02:00 採水(基礎生産) 03:30 FRRF(藤木) 04:00 漂流系(現場法)投入開始 (04:30 日出) 昨日よりは風が弱いためか、厚着(パジャマがわりの上下ジャージの上に作業着を着用)をしたせいか、寒さ感じず。 *早朝は晴れていたが終日雨となる。日もささず生産は低い事が予想される。 05:00 FRRF 06:00 採水(ルーチン 5200m, 4 hr) (朝飯前にセジメントトラップ高圧洗浄) ***岩手県大槌町で被災された元ボースン小国さんの写真を見せてもらう。 手にはMR10-06航海で皆から贈った寄せ書き色紙。津波で流されたが奇跡的に発見、ボランティア技術者により修復されたとのこと。文字のにじみが生々しい。近々、仮設住宅に移られるようである。まだまだ大変だろうが頑張っていただきたい。*** ***ウトウトしながらデスクワークをしていると、バケツ採水中のMWJテクニシャンから電話。 「採水班長が、TITの採水ボトルは?と聞いておられます」「えっ?オレが用意するの?」「わかりませんが、とにかく早く、と言っておられます」...............。 とりあえずTITの採水ボトル 探しのため機器倉庫へ。「荷物受け取ったのはオレだけど、担当はオレじゃなかったよな?!」と考えながら....。見つからないので続いて第ニブイ庫へ。 「担当は誰かに”ふった”よな?!」とブツブツいいながら......。見つからないので今度はロープ庫へ。 ありました! とりあえず採水ボトルを持ってバケツ採水場所へ。 班長に「担当はオレじゃないよね」「そうでしたっけね?」まあ良い運動になりました。しかし請け負い作業はこういうのが怖い。*** 09:45 ondeck。取水。 オランダ娘も”社交界”デビュー。 10:30 ゾンデ放球(川合) 11:00 フリーフォール(FF) 11:30 T-NORPACネット(鹿児島大 1hr.) 12:30 FRRF 13:30 ゾンデ放球 自分はセジメントトラップの電池交換、作動確認 14:30 FRRF 15:00-17:00 NORPACネット(Kimopy&Michelle) (18:00 まだまだ明るいが濃霧。昨日の係留系回収時でなくて良かった。でも明日の漂流系回収は大丈夫....?) 19:00 FRRF (20:10 日没) 22:00 T-NORPACネット(鹿児島大 1hr.) 明日は04:00 漂流系回収からスタート。
2011年6月30日 船内時間:日本時間+2時間 06:45 北緯46-32度、東経159-23度 天気:曇り、気温8.1度、気圧1016hPa、水温6.2度、塩分32.8、波高2.6m、風速11m/sec。 07:00 ブリッジにて今後の海況、明日からの作業について相談。少し風は強いが逆に海霧もなく作業に支障はないだろう、とのこと。 気温ヒトケタ。寒そう。 0800 表層海水サンプリング 10:00前 K2着 10:30 フリーフォール 水深計を取り替えたのでキャリブレーションも行う。 12:30 K2-BGC係留系切り離し作業開始 13:03 切り離しコマンド送信 13:05 浮上確認 13:52 作業艇降下 14:38 トップブイ吊り上げ 16:55 切離装置回収。BGC係留系回収作業終了。 いつもながら消耗品ワイヤーの一部がからんで回収されたが、他のものは五体満足で回収。200, 500, 4810mセジメントトラップは全て順調に作動。昨年11月から2週間毎に先日まで沈降粒子を採集。3月11日後の試料に人工放射性核種が存在するか!! 結果は9月頃?! それにしても予想以上に寒く(気温 約7度)かなり体力を消耗。 18:00 NORPACネット(kimopy 2時間) 新しいネットなので担当者Kimopyは大ハリキリ。助手のオランダ娘が心配。しかし楽しそうに1時間30分、作業をしていたので少し安心。 (18:00 甲板では漂流系組み立て。大勢で準備できたので1時間弱で終了) 22:00 T-NORPACネット(鹿大 1時間) 23:00 終了
2011年6月29日 船内時間:日本時間+1時間 06:45 北緯43-00度、東経154-09度 天気晴れ、気温13.4度、気圧1018hPa、水温10.3度、塩分32.9、波高2.4m、風速12m/sec。 07:00 ブリッジにて今後の海況、明日からの作業について相談。 *今回乗船中の三席一等航海士(堤さん)は次の船長候補。 08:00 表層海水サンプリング 採取者:研究者F&M ブイ調整室でラジオ体操に参加。体中が”バキバキ”鳴る。 10:00 採水訓練 ハワイ大学の学生もいるので英語も交えての採水訓練。 13:00 漂流系ロープ準備 関係者で漂流系ロープ準備(補修、接続、マーキング等) 19:30 はじめチャンネル「BS世界のドキュメンタリー:永遠のチェルノブイリ/被曝の森は今」放映。 原発事故から25年。新たな石棺で原発を覆うことの困難さを実感。半径約20km範囲が人が住めない地域になっている一方、放射能に耐性を持つようになった野生動物(ネズミからクマまで)の宝庫になっているという事実は驚異。 20:00 表層海水サンプリング 採取者:研究者F&M 22:00 時刻改正(船内時間=日本時間+2時間) いよいよ明日からK2観測。 いきなりメインイベント「BGC係留系の回収」でスタート。 K2の日出/日没時間は、(船内時間で)4時30分頃/20時10分頃。夜の作業が多いので、夜の時間が短いのが悩ましい。
2011年6月28日 船内時間:日本時間 本航海から新しいメールシステム。 せっかく慣れたところなのに。陸には古いアドレスをつたえているので今回は古いメールシステムと併用をするしかない。混乱しそう。 08:00 表層海水サンプリング 採取者:研究者M 08:30 漂流トラップ組み立て 12:00 変針点(40-17N/149-30E)到達。 EEZ内航行を避けるため関根浜をでてから南下してきたが、これからはK2へ向かって北上開始。 13:00 現場ろ過器電池交換 甲板では関係者による培養水槽の展開、採水室ではCTD/ 採水器の準備、各実験室では各種観測/分析準備が行われている。 16:00 漂流トラップ洗浄 若い人が作業をしてくれたので自分は見学のみ。 20:00 表層海水サンプリング 採取者:研究者W 夜 ささやかな決起集会 22:00 時刻改正(船内時間=日本時間+1時間)
2011年6月27日 出港 船内時間:日本時間 09:00 出港 渡邊所長ほか多くの見送り。特に”むつ”マリンワークの見送りが多い。乗船者の一人が”むつ”マリンワークだからのようだ。 10:30 船内生活ブリーフィング 甲板水槽組み立て、エアロゾルサンプリング開始など、いよいよ航海開始。 13:15 避難訓練 14:30 表層ポンプスタート 15:00 航海ミーティング 昨年の10月、今年の2月、4月に続くシリーズ観測。今回は係留系、マルチプルコア、加えて放射能測定のための各種サンプリング等盛りだくさん。 16:45 金比羅 PDからいただいた「海上安全」「事業繁栄」のお札にも願をかける。 20:00 表層水サンプリング開始 今回はいろいろ請け負いサンプリングが多い。怖いのは人ごとなのでサンプリングを忘れる事。それを防止する為、皆で役割分担。 安全祈願お札