ひらめき☆ときめきサイエンス「石碑と地形にかくされた災害リスクをデジタル技術を使って発見しよう!」開催報告(2026/7/25)

2026年7月25日(土)、高知県南国市の「高知コア研究所」にて、小学5年生から高校1年生までの19名を対象にひらめき☆ときめきサイエンスのイベントを開催しました。(イベントの概要はこちら

本イベントは、科研費によって実施されている最先端の研究成果に、子どもたちが体験を通じて学ぶ取り組みです。今回は、南海地震や水害の記録が刻まれた「自然災害伝承碑」を対象に、3Dモデルやデジタル拓本や拓本といった技術を用いて、自然災害について学ぶ内容としました。

午前は、谷川亘主任研究員による概要説明の後、南国市の津波避難タワーへ移動し、南国市危機管理担当者より解説を受けました。その後2チームに分かれ、以下の地点で自然災害碑の現地観察を行いました。

・紀念碑(下井溝改築記念碑):1892年の洪水災害記録や、野中兼山が整備した農業用水路の歴史について解説しました。
・安政南海地震伝承碑:1854年に発生した安政南海地震の記録について、その歴史的意義を説明しました。
・上岡山戦争遺跡:昭和20年5月の空襲痕跡が残る碑へ参加者を案内し、戦争の記憶と災害の記録をあわせて見学しました。
・岸本飛鳥神社(懲毖碑):安政南海地震の記録をもとに写真を何枚も撮影して3D化するために「フォトグラメトリ(3Dデジタル技術)」を体験いただきました。
・住吉神社(住吉津波伝承碑):津波伝承碑を対象とした「ひかり拓本」を体験いただいた後、黒潮町教育委員会の山本哲也委員から拓本の作り方を学び、各自が作成に挑戦いただきました。

また、専修大学の鈴木比奈子助教の案内により、地形と標高差を体感するフィールドワークも行いました。各石碑の前では、高校生のサポートを交え、クイズを通じて災害について楽しく学んでもらいました。

図1:講義・現地観察の様子

午後は「高知コア研究所」に戻り、コア保管庫を見学して涼んだ後、午前中に作成した拓本の比較や、影画像を用いた3Dモデルの作成を行いました。最後は、将来起こりうる災害を見据えて自分たちの石碑を考える「石碑ハカセ認定試験」を実施し、参加者全員が見事「石碑ハカセ」に認定されました。

図2:室内での実習の様子

ご参加いただいた皆様、サポートいただいた高校生の皆様、そして関係者の皆様、誠にありがとうございます。

図4:ひかり拓本の完成図(住吉神社津波伝説碑)
図5:生徒が作成した自然災害伝承碑の3Dモデル
(安政南海地震の碑(懲毖碑):岸本飛鳥神社)

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