2013/03/27
宮崎 淳一(海洋研究開発機構 海洋・極限環境生物圏領域)
2月28日よりはじまったYK13-03航海は、明日9:00にモーリシャスのポートルイス港に着岸することによって終了します。
昨日はスケーリーフットを採取できたのが成果だと伝えましたが、その他にも※OBEM、OBSの回収完了やYokoniwaでの新発見など少ない潜航回数であったにもかかわらず達成された成果はいくつかありますので、ご期待下さい。
1ヶ月、乗船の際は長い航海だなとは思いましたが、終わってみると海況が悪かったこともあり、意外に短く感じました。
だからといって、もっと乗っていたいか?といわれると・・・(自粛)
まぁ、自分の場合、2月4日より乗っていますので、日本が恋しいです。
片付け等がある関係で、乗船研究者は3月30日まで「よこすか」に滞在しますが、中村首席および宮崎が送ります航海レポートはこれが最後となります。
いままでご愛読ありがとうございました。
最後に漁野船長をはじめとするクルーの皆様、櫻井司令をはじめとする6kチームの皆様、お世話になりました、ありがとうございました。
次のQUELLE2013の調査地は愛と情熱のブラジル沖です。
4月10日からはじまるので、みなさまご期待下さい。
さて、航海は終わりモードですが、実はもう1つ残された大事なミッションがあります。
One more thing、それは「"生きた"スケーリーフットを皆様の前に御披露目するために、生かしたまま日本に輸送する」です。
現在までのスケーリーフット船上(陸上)飼育のレコードは3週間。
採取されたのが3月16日なので現在12日経過しています。
帰国が31日となりますので、これに並ぶ、もしくは更新する必要があります。
そこで、明日より飼育、輸送の状況をお知らせする航海レポート番外編を送ります。
ご期待下さい。
なお18匹から飼育を行いはじめ、現在は17匹生存しています。
すこし硫化鉄のコーティングが錆びはじめていますが、元気そうにお顔を出しています。
そして、さらにお知らせです。
お披露目イベントが開催されますヽ(*⌒∇⌒*)ノ::・'°☆。.::・'°★。.::・'°☆。。
名付けて「スケーリーフット見学会」
詳細は以下のURLをご覧下さい。
JAMSTECニュース欄
http://www.jamstec.go.jp/j/
QUELLE2013イベント告知ページ
http://www.jamstec.go.jp/quelle2013/event/scalyfoot.html
もしかしたら、"生きた"スケーリーフットにあなたも会えるかもしれない・・・いや、会えるようにがんばります。 早い者勝ちなので、お早めにお申し込みをっ!
※海底電磁力計
写真1:YK13-03航海クルー、チーム、研究者の集合写真
写真2:現在、生存中のスケ様達