2013/05/01
舩窪 舞(海洋研究開発機構 広報課)
本日は、昼過ぎに前線通過する予報なので「YKDT」での観測となりました。
えくぼの様な窪地「ポックマーク」と呼ばれるポイントです。
写真1:「YKDT」再び登場
生き物はさほど多くありませんでしたが、海底にはガスの噴出痕と思われる穴が多くみられました。
北里さんによれば、「房総半島や三浦半島で見られる、シロウリガイの化石が含まれる乱雑堆積物と似ているので、きっとガスが噴き出した痕に違いない」とのことです。
写真2:「YKDT」の調査時には曳航中を意味する旗(K・J)を掲げています。
旗を降ろして本日の作業終了。明日はどの旗が揚がるのか。
明日は最後の潜航調査日です。
「しんかい6500」に積み込む道具類の紹介、その2です。
写真3:「スラープガン」掃除機のようにサンプルを吸い込む。
写真4:「キャニスター」スラープガンで吸い取った生物サンプルが入る容器です。プランクトン採取用に、細かいネットが付いたタイプもあります。
写真5:「バッグ採水」ポンプで20リットルのバッグに採水。採水前は写真のように真空状態。
写真6:「マーカー」
海底に置いてくる目印。反射シートがついた筒の中には浮きになるスーパーボールが入っています。
暗い深海では、「しんかい6500」の光を反射して30m以上離れていても見えるときがあるそうです。
写真7:この航海のマーカーはJAMSTECの豊福さん発案でブラジルと日本の国旗がはためく特別仕様を作成しました。