更新日:2019/11/26

A01-2 急速に温暖化する日本周辺海域での大気海洋相互作用と極端気象

研究代表者 飯塚 聡*(防災科学技術研究所・総括主任研究員)
研究分担者 万田敦昌*(三重大学・准教授),安永数明#(富山大学・教授),佐藤友徳#(北海道大学・准教授),川瀬宏明#(気象研究所・主任研究官),美山 透*(海洋研究開発機構・主任研究員)
PD研究員
研究協力者 碓氷典久*(A02-6分担),高薮 縁#(A02-7分担),中村 尚#(A02-7代表),冨田智彦#(熊本大学・准教授),芳村 圭#(東京大学・准教授),村田昭彦(気象庁気象研究所・室長),野坂真也(気象庁気象研究所・研究官),仲江川敏之(気象庁気象研究所・室長),村崎万代(気象庁気象研究所・主任研究官),佐々木秀孝(気象庁気象研究所・研究官)
[学位:*海洋学,#気象学]
 

近年甚大な災害をもたらす集中豪雨・豪雪等が多発しており、その予測精度向上は災害の軽減に資する重要課題である。最近の研究から、梅雨末期に豪雨が頻発する背景として季節的な海面水温の上昇が影響していることが示されている。日本周辺の海面水温は、長期的には他の海域に比べ上昇率が大きく、また黒潮・親潮や対馬暖流の影響で複雑な空間構造を持つ。本研究では、高分解能海洋再解析データや観測データも活用しながら、様々な時空間スケールの変動を有する日本周辺の海面水温が、数値モデルで予測される豪雨や豪雪などの極端気象現象や近年増加傾向にある日本の短時間豪雨頻度等へ与える影響を明らかにすることを目的とする。他班との緊密な連携の下、包括的に以下の研究を推進する。その成果は、将来の地域気候の影響評価や極端気象の予報の信頼度向上に対して有益な知見を与えることが期待される。


日本周辺の海面水温の時空間変動と不確実性の把握

日変化などの短時間変動や海洋渦に伴う細かな空間構造など海面水温データに不確実性を与える要因を高解像度の海洋再解析データと既存の衛星観測に基づく海面水温データなどを用いて評価する。【A02-6班と連携】

豪雨・豪雪をもたらす大気下層の水蒸気変質に関する包括的な理解

日本周辺の海面水温が引き起こす下層水蒸気量の変質量を評価するため、海洋性の変動の特徴を示す地上観測点でのデータ取得を行う。【A02-3, A02-7班と連携】

極端気象の長期変調における中緯度海洋の役割の解明

地球温暖化による雨量強度の頻度分布の変化に海面水温の様々な時空間変動が与える影響を、大気場の長期変化も踏まえつつ多数の雲解像の領域大気モデルの数値実験などから調査する。【A03班と連携】